映画「アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶」を、見に行って来た。どう考えても岐阜では客の入りが期待できないような映画をよくも上映するなあと思って見に行ったが、観客は僕も含めて6人もいた。ちなみに、岐阜では2日間だけの上映で、しかもレイトショーのみである。
僕はとくにHCBの写真が好きというわけではないのだが(もちろん好きな写真も多くあるけど)、写真集も持っているし、京都へ写真展も見に行った事があるし、写真家のドキュメンタリー映画は珍しいので、見に行ったという次第である。
彼は、暗室作業が嫌いだったみたいで、撮影専門家である。その代わり、腕の良いプリンターがいたみたいだ。ブレッソンのような写真家のプリンターは、さぞかし大変だったであろうと僕は予想する。
HCBは画家を目指していたせいか、写真は構図がとても大切だと言っていた。構図が完璧であれば、トリミングの必要はないとも言っていた。これは、ものすごく当たり前の事だと思う。しかし、自分の場合は、なかなか完璧に撮影する事は出来ないので、トリミングによって構図を補うわけである。
ネットに転がっている写真のいったいどれほどが、構図に気を使っているのだろうか。ぱっと構えて、気になったから撮っただけという写真がいかに多いことか。
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