暗室の最近のブログ記事

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 2016年のこのブログの更新は1月と12月。いかに活動が停滞しているかが露呈してしまっている。それでも、暗室は今年は4回くらいはやったかな。
夏に北京へ行って、35mmを7本撮影したいいんだけど、フィルムの切れ端が、パトローネ室のシャッター幕に挟まっていたようで、画面左4分の1に黒い影が写り込んでいる。かなり致命的である。こんなことは今まで経験したことがなかったので、フィルム装填の度に確認することはしなかった。
 そんなわけで、左側をトリミングした状態で絵作りしなくてはならない。しかし、トリイングして構図的に成立しているということは、撮影時の構図が完璧ではなかったとも言える。

 夏の終わりに、市の美術展に出品するために、数年ぶりに全紙でプリントした。印画紙の価格が高いので、かなりびびってしまう。LPLのサイトを見るとまだ暗室用品が商品ラインにあるので、安心した。

 久しぶりに引き伸ばし機を操作したらピント調整が固くなっている気がする。まあ、LPLが健在なら、まだメンテナンスは大丈夫だろう。まだ当分はこの趣味も楽しめそうだ。

 
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 近いうちにプリントをしようと思い、その準備で印画紙現像液を注文した。あまりにも久々だったので、パッケージ品を買うか自家調合でD-72処方で済ませようか少しだけ悩んだけど、フジの「パピトール」(8リットル)が、まだ商品として健在だったので、これにした。8リットルと言っても保存液は4リットルなので、これを8本の500ccペットボトルに保存しておいて、暗室1セッションで1本ずつ使っていく。つまり暗室8回分の量である。フィルム関連の感材や薬剤は、値上がる一方だが、この商品は500円程度で販売してくれているのでありがたい。

調色せず

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 昨日降った雪があちこちに残っているせいで空気が冷たい。風も強くて撮影には向かない日だ。午後から4時間ほど暗室にこもった。

 左側の写真は苦労した。全体を00号と5号で露光した後、左側の水面を焼きこむ。引き伸ばしレンズの絞りを一つ開けてさらに空全体を焼きこむ。空の右上部をさらに焼きこみ完成。

 右側の写真は、全体を00号と5号で露光した後、空全体を焼きこむ。最後に左中央の雲を焼きこみ完成。定着、水洗後に、赤血塩でハイライトをブリーチする。

 いつもならここからさらに、多硫化調色をしているが、今回はこのままの方がイメージに合っているので、画像保護のためにAgガードを塗布するに留めた。今後は、何でもかんでも調色するのはやめにしよう。白と黒の表現が美しい場合もあるのだ。
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 先月、琵琶湖で撮影したシートフィルム(4×5)をケントメアのRC印画紙(8×10)にプリントしてみた。いつものごとく焼きこみや覆い焼き、グレードを変更したりして、試行錯誤して10枚ほどプリントして完成らしきものにたどり着いた。印画紙を切断した小片で何度も試し焼きや段階露光をして、適正な露光時間とグレードを選定するのだが、最終的には全体のバランスが物を言うので、8×10でプリントする必要がある。次回はバライタで仕上げてみよう。

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 印画紙の中では新商品であるオリエンタル イーグル VCRP-R を試しに買ってみた。RC印画紙はケントメアの次は何を使おうか迷っていた。フジでも良かったのだが、使ったことがないイーグルのRCを試してみることにした。価格はフジと同じだ。フジはベースが薄いのに対してイーグルは普通程度の厚さだ。おまけに意外なことにこの印画紙は多硫化調色との相性もばっちりだった。既に生産中止になってしまったが、オリエンタルのVC-RP2は多硫化調色にはまったくと言っていいほど反応しなかった。もしかしたら、イーグルのバライタも多硫化調色との相性がいいのかもしれない。これは試してみないと分からないけど。

 この画像は、全体を00号で4秒、5号で3秒、その後、空のみを2号で4秒間焼きこみしたプリントである。これではイマイチなので、ここからどうするかを考えないといけないわけだ。手前の人物は、かろうじてシャドーディテールは再現されているので、このままでいい。背景のビル群はもう少し薄くした方がいい。絵画で言うところの空気遠近法的な表現だ。露光を少なくしてビル群を薄くするか、ブリーチで薄くするかは考えどころなんだけど、組み合わせた方がいいような気がする。空ももっと白い方がいいだろう。ビル群よりも少し薄いくらいでいいのだ。今度はバライタでプリントしてみよう。


 

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 ブローニーの未現像フィルムが3本溜まったので現像した。TMYをマイクロドールタイプ(現液)で、TMXをMC現像液で、Lady GreyをD-23(1:1)で、処理した。

TMY(EI200) マイクロドールタイプ現役 20度 11分
TMX(EI50) MC現像液 20度 10分
Lady Grey D-23(1:1) 9分

 このロモグラフィーのLady Greyは、ベルエアゴンを購入した時に付属してきたものだけど、赤窓のカメラで使うにはきついんじゃないのかな。遮光紙に印刷してある文字や模様が、フィルムに映りこんでしまっている。最初と最後の巻き止めもコダックやフジのように使いやすくないし。それに、ベースの色が濃すぎる。被ってるのかな。もらったフィルムだから文句は言わんけど。だけど、こういうフィルムやベルエアでちゃんとした写真が撮れる人は、普通のカメラなんて難なく使いこなせると思う。ベルエアはそんな楽しみに満ち溢れている。  


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タチハラフィルスタンド45Ⅱ スーパーアンギュロン75mm アクロス(4×5・EI50)
 MC現像液 LPLV7454 ケントメアファインプリントVC パピトール 多硫化セレン調色

 

 広角レンズを活躍させる場面にはなかなか出会わない。広大な風景や物体を写し込みたい時や遠近感を強調したい時に活躍するレンズだと思うけど、なかなかそういった被写体にはめぐり合わないのだ。

 

 絵画で空気遠近法という技法がある。近くのものははっきりと、遠くのものは白っぽく描くことで、遠近感を表現するものだが、これは写真にも応用が出来ると思う。そもそも普通に撮影すれば、写真の場合は空気遠近法的に写るのだが、近い部分を焼き込むようにしてやれば、遠近感が強調されるのだ。広角レンズの強い遠近感をより強調する事が出来るので、場合によっては有効な手法だと思う。

  

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 ベトナムで撮影した写真の中から、バライタでプリントするものを絞り込んだので作業を始めている。グレードを組み合わせたり、焼きこみをしたりして出来るだけ自然に、それでいて見ていて気持ちの良いトーンに仕上げるのは、なかなか大変だ。久しぶりに、多硫化調色液を作り直した。
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ローライコードⅣ TMX ミントール現像液 ケントメアVCセレクト


 ストレートプリントだけど、これだけ写れば充分満足だ。ミントール現像液も、安定して使えるようになってきた。ミンティアを使うよりも、メントールの試薬を使う方が安上がりなので、近いうちに切り替えよう。

夏の木陰

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LEICA M6TTL  SUMMICRON 35mmASPH. 400TX(EI200) Kentmere VC select


 ネガの濃度が増す要因として、現像過多と露光過多がある。前者はコントラストが上がり、後者は下がる。その他に、経験則ではあるが、ネガ濃度が増すと、プリントのシャープネスが損なわれ、粒状性も悪くなるような気がする。

 この季節、現像液の液温上昇には気を使わなければならない。それから、僕だけなのかもしれないが、像が出ないと不安なので、保険をかけたつもりで少し現像時間を長めにしたり、露出を多めにかけてしまったりすることがある。でも、それは全然保険になっていなくって、むしろネガの状態が悪化するのである。適正な露光と現像時間で処理されたネガは、例えそれが35mmのフィルムであっても、10×12(四つ切)程度に引き伸ばすのであれば、満足のいく像が得られると思う。もちろん、中判や大判には負けるけどね。それは、仕方がない。

 この手の写真は、デジカメの方が、間違いなく撮りやすいんだよな。鳥を止めるシャッタースピードや鳥の位置もその場で確認出来るし、撮り直しも出来るのだから。

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