タチハラフィルスタンドの最近のブログ記事

若狭

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 若狭湾へ出かけた。敦賀から27号線を通り、162号線に入った。162号線は、小さな漁村がいくつも点在しているようなルートである。起点は京都市内の西大路五条からなので、京都に住んでいた学生時代は、162号線の北山杉の木立を駆け抜け、小浜市に至るという気持ちの良いルートをツーリングしたものだった。今回は京都からではなく、敦賀から入っていった。

 

 午前中から出かけたのだが、撮影したいと思う場所がなかなか見つからずに、コンクリートの桟橋に心惹かれ、3時くらいに小浜市の犬熊という漁村へ辿り着いた。ここで、日没まで過ごした。誰もいない浜辺に、犬が勝手に散歩している。海は透明度が高くとてもきれいだった。

 干してある大根を撮影していると、近所の年配の女性に声をかけられた。「写真を撮っているのか?」といういつものパターンの内容である。少し話をしていたら、京都の三千院へ紅葉を見に行って来た帰りらしい。

 しばらくして、今度は地元の漁師さんとおぼしき方が、「それって、骨董品!?」と、話しかけてきたので、「最新式の木製カメラですよ。」と答えた。

 辺りが暗くなりかけたが、集落の中も歩いてみた。10分もあればくまなく歩けてしまう。ほとんどの家が民宿を営んでいる。軒先にカレイの干物が干してあったりもする。

 またいつかここは来よう。

大判写真との2年間

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 大判写真を始めてから、2年間が経過した。この2年の間のことを、まとめてみようと思う。経験してみないと、分からないことは、たくさんあった。もし、大判写真をこれから始める人がいたら、何かの役に立つかもしれないので、初心を忘れないうちに、書いておくことにする。


☆撮影対象☆

 大判写真を始めるまでの数年間は、スナップばかり撮影していた。大判カメラを使っても、スナップ的な撮影方法をしようと試みたけど、すぐに諦めた。それなりのシャッタースピードが稼げないし、三脚必須のカメラだと、風景や静物を撮っていた方が楽しいし、その方が理にかなっていると思う。
 大判カメラを使う以前は、RFがメイン機材として使用していた。RFってやつは、三脚を使って撮影するのは楽しくない。やっぱり手持ちで使うのが楽しいカメラなんだと思う。そのせいか、RFを使っている時は、風景や静物を撮影する時も手持ちだった。そのためか、どうしても微妙にブレるのだ。その当時は、そのことにさえ気がつかなかった。やっぱり三脚を使った撮影とは得られる画質が違うのだ。
 アオリで、被写体の形を調整したり、ピント位置を調整出来るのは、とても楽チンだ。手持ち撮影のように、素早くは撮れないけど、被写体に向かった時の自由度はとても大きい。


☆撮影に関して☆

 なんか、木製フィールドカメラっていうと、スローライフ的で、ゆったりのんびりっていうイメージがあるけど、実はかなり忙しいのだ。撮影現場に到着すると、三脚をセッティングし、カメラを組み立て、レンズを装着し、あれこれ小物を用意することになる。
 ビューファインダーは、逆像で風景を見るんだけど、最初はかなり違和感があった。しかし、慣れのせいなのか、「逆」であることに最近はまったく違和感がなくなった。
 アオリは、建築物をまっすぐ撮影するためのライズと、ピントを合わせるためのティルトを使用するくらいである。スイングなんて、まず使うことはないだろう。そう考えると、大きなアオリ量なんて必要ないのかもしれない。


☆大判って、それほど違うのか?☆

 結論から言えば、違うと思う。6×9フォーマットでも広いフィルム面積なので、4×5と大差ないであろうと思っていた。しかし、6×9フォーマットって、例えば、8×10の印画紙にプリントしたら引伸ばし倍率的には、6×6フォーマットと大差ないのである。つまり、6×6フォーマットも6×9フォーマットも画質は同じである。印画紙の余白が多いか少ないかだけの違いと言っても良い。(もちろん、フォーマットによる表現意図は別としてだが。)
 やはり、4×5フォーマットは、それなりの有利さが存在するのだ。立体感は、ほんと素晴らしいと思う。これは立体写真かと思うほどの写真が撮れることがある。(巷で評判のライカレンズの立体感なんて、どうでもよくなる。)


☆撮影機材☆

カメラ

 最初に買った「タチハラフィルスタンド45」から、同じタチハラの「ハンディビュー4521」に買い換えた。買い換えた理由は、リアスタンダード(後枠)を動かすときに、ギアで稼動させることが出来なかったからという理由が大きい。これは、風景撮影ではあまり関係ないけど、近距離で静物を撮影する時は、ギア付きの方が便利だからだ。金属製カメラの方が堅牢でいいと思うけど、少しでも持ち運びを軽くしたいなら、木製になる。三脚にも影響してくるしね。

レンズ

 フジノンの105mm、150mm、ニッコールの210mm、300mmの四本を使用している。150mm、300mm、210mm、105mmの順番で買った。どの焦点距離もそれなりの使用頻度だ。135フィルム換算だと、28mmから90mmくらいをカバーすることになる。
 どれも、たまたま現行品(生産中止のため、最後のモデル)だが、全て中古で買った。
 
 それぞれのレンズの使い心地について書いてみることにする。

 <FUJINON CM Wide 105mm F5.6>
 タチハラで、通常のレンズボードで使用するには、この焦点距離辺りが限界かもしれない。これ以上広角になると、アオリをするのに支障が出てくると思われる。

 <FUJINON CM Wide 150mm F5.6>
 4×5フィルムの標準レンズ。普通に使いやすい。軽くて明るい。フジのレンズは、気のせいかアクロスと組み合わせた時、とても良い感じになる。(気がする。)

 <NIKKOR W 210mm F5.6>
 僕が持っている4本の中では、一番重いレンズで、重量は460gである。カメラに装着した姿は、とても立派に見える(笑)
 立体感がある写真が撮れる。

 <NIKKOR M 300mm F9>
 これは、大人気レンズらしい。こんな暗い開放値で大丈夫かと思ったけど、まったく違和感はない。暗くて困ったということもない。テッサータイプのためか、とてもコンパクトなレンズ。ロールフィルムホルダーと組み合わせて、6×9フォーマットで使うことが多い。6×9だと、135フィルム換算で、200mm弱くらいになる。描写は、もしかしたら好みではないかもしれない。(もう少し使い込まないと!)


ロールフィルムホルダー

 最初、ホースマンの6×7ホルダーを買ったけど、これはタチハラではとても使いにくかったので、トヨ製のものに買い換えた。ホースマンのものは、ピントグラスを取り外せないタチハラでは、使ってはいけないと思う。フレンネルレンズを傷つけてしまい、取り替えたという経緯がある。タチハラで、ロールフィルムホルダーを使うときは、くれぐれもトヨ製を買うこと。
 6×7よりも、僕にとっては6×9の方が、使いやすい。万一、6×7や6×6が欲しいときでも、トリミングすれば、それで良い。


カットフィルムホルダー

 8個のホルダーを使用している。両面使用なので、フィルム枚数だと16枚ってことになる。アクロスと320TXを半分ずつ、装填している。


スポットメーター

 セコニックのL-508を使用している。これも必需品だ。使いやすいけど、ボタン類の感触を、もう少し何とかして欲しい。現行では、L-758という高級品しか商品ラインにはない。


三脚

 木製フィールドカメラには、それほど重量級の三脚なんて使わなくても大丈夫だ。ベルレバッハの木製三脚を愛用しているけど、将来的には、ハスキー3段を買う予定。スリックのプロ500を使うこともある。


冠布

 これは、タチハラでは必需品。エツミ製の黒赤のものを使っている。運搬時にカメラを包んだり、地面で荷物を広げる時等、いろいろ重宝する。遮光さえ出来れば、色なんか何でもいいので、次に冠布が必要になったら、手芸店で気に入った柄の布切れを買ってきて、ミシンで加工しようと思っている。


ピントルーペ

 僕にとっては、必要ない。肉眼でピントグラスを見るだけで、充分だ。今では持ち歩くことさえなくなった。


ケーブルレリーズ

 ハクバの、ありふれた安価なものを使用している。これは、重要アイテムだけど、ふとしたことで、紛失してしまいそうなものなので、予備に、もう一つ買ったほうがいいかもしれない。


フィルム

 4×5とブローニーはフジのアクロス。コダックの320TX(4×5)も使うけど、これは他に選択肢がないため、仕方がなく使っている。ブローニーは、プレスト400を使うこともある。おそらく、今後はアクロスが僕の主力フィルムになるであろう。


フィルター

 ゼラチンではなく、通常の円形フィルターを使用している。小型カメラで使用しているものをそのまま使っている。105mm・210mmは、フィルター径が67mm、150mm・300mmはフィルター径52mmなので、2種類の口径で、オレンジ、イエローのSCフィルターを使用しているが、ほとんどオレンジしか使っていない。人物や静物は、フィルターは使用していない。
 SCフィルターは、頻繁に付け外しをするために、保護フィルターは使っていない。将来的に、角型のゼラチンフィルターに切り替えたいけど、まだ先になりそうだ。


フード

 広角用、通常用の汎用のラバーフードを使用しているが、その時の光の状況次第で、必要がなければ使わなかったり、フードで間に合わなければ、フィルムホルダーの引きブタ等で、影をレンズに落としている。蛇腹式のフードがあればいいなあとは思うけど、今の状態でもハレ切りは出来ているので、余計な荷物は増やさない方がいいし、、と、悩み中である。蛇腹式フードを買うなら、角型フィルターホルダー付きのものにして、フィルターもゼラチンにするだろう。


カメラバッグ

 大判機材一式は、かなりの重量になるので、カメラバッグの選択を誤ると、体力の消耗にもつながる。ある程度の距離を歩くという条件だと、バックパックしかない。ショルダーやアルミバッグをカートで運んだりと、いろいろ試してみたけど、バックパックが一番楽だ。スナップと違い、一度腰を据えたら、しばらくはそこから動かないのが大判写真撮影なので、背中から荷物を降ろすのは、苦にならない。
 そんなわけで、ハクバの「GWNEOフォトリュックM」という商品を使用している。価格の割には、とても使いやすい。レリーズやフィルター等の小物類は、すぐに手の届く場所にあった方がいいので、リュックには入れずに、ウエストバッグに収納している。


筆記用具

 シートフィルムは、一枚ずつ撮影条件を変えて撮ることが出来るけど、それを暗記しておくのは無理なので、EIや、相反則不軌に関するデータなんかを記録して、現像時に備える。


水準器

 カメラや三脚に付いているので、使用することはなくなった。


☆暗室機材☆


暗室

 大判写真を始める前の暗室では、夜にプリント作業を行うだけであったので、そこそこの遮光が出来れば良かったのだが、印画紙が被らない暗室と、フィルムが被らない暗室では、遮光条件がまるで違うのだ。ダークバッグ内でカットフィルムホルダーにフィルムを装填するのは、ホコリが付きそうだし作業性が悪いので、暗室内で作業が出来るように遮光性を向上させた。
 手引書によく載っているような、トランプ攪拌による手現像は、最初からやるつもりはなかった。あんな方法でうまく出来る自信はなかったし、そもそも、連続攪拌法は好きではない。しかし、ここから苦悩が始まるのだ。タンク現像も、うまくいかず、結局のところ、暗室内でフィルムハンガーで処理する方法で現像している。この方法でずっといくかどうかは、まだ分からないけど。


引伸ばし機

 最大の難関は、カメラやレンズの撮影機材ではなく、実は引伸ばし機だった。高価で大きいというのがその理由だ。現像を外注するつもりは、最初からなかったので、大判写真を始めるということは、暗室機材も、一新するというのは、僕にとっては同義であった。大判写真の道に、入るかどうかを一年近く迷ったのは、引伸ばし機の悩みが大きかったからだ。
 中古も探したが、なかなか良い出物にめぐり合えず、結局、新品で多階調ユニット付きの、LPL7454を購入した。一消費者としては、暗室市場にかなり大きな貢献をしたと思っている(笑)
 そもそも、今の時代、一年間で何台売れるんだろうと思ってしまう。LPLにこの引伸ばし機の事で、問い合わせのメールしたら、すぐに電話で回答があって、とても好感が持てた。


引伸ばしレンズ

 中古の引伸ばしレンズが、なかなか見つからなかったので、ELニッコールの150mmを新品で購入した。引伸ばしレンズの割には高かった。これも、既に生産終了してしまった。6×9を引伸ばすために、ELニッコールの105mmも購入した。これは、中古でいいのが見つかった。105mmは、6×6をプリントするときも、使っている。レンズと印画紙の距離が取れるので、何かと都合が良い。


作業台

 引伸ばし機が重量級なので、それに見合うサイズと強度の作業台をホームセンターでSPF材を購入し、自作した。


ハンガー

 ネガ現像の最良の方法は、模索中であるけど、今はISEのプラスチックハンガーを使用している。しかし、これにも問題がないわけではなく、まだまだ、試行錯誤中である。


☆そこまでして、大判写真をやる意味があるのか!?☆

 これは、人それぞれだと思う。撮影も暗室も、中判までで通用した手法を用いても、大判では、うまくいかないことが多い(特にネガ現像)。しかし、そういうことを一つずつ解決していくと、小フォーマットを使うときにも、フィードバックされるのだ。
 撮影機材だけなら、中古で揃えれば、それほど高くはない。得られる画質からすれば、安いとさえ言えるだろう。しかし、暗室道具は高価だ。引伸ばし機さえ、うまく入手できれば大判写真への敷居は決して高くないと思う。
 人に強く勧めることはしないけど、僕としてはやっぱり大判写真の世界に入って良かったと思っている。時間がかかる割には、なかなかうまくいかないんだけど、趣味としてやるにはそれでいいと思っている。

金曜日の琵琶湖

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 先週の金曜日、仕事を早退して琵琶湖へ向かった。先日購入したハクバのGWNEOというカメラバッグを使ってみた。このバッグは、コストパフォーマンス抜群ではないだろうか。こんなに使い勝手が良いのなら、もっと早く買っておけば良かった。あんなに背負うのが苦痛だった機材が、このバックパックだと、ストレスなく背負うことが出来るのだ。

 琵琶湖に到着したのは、日没間近だったので、撮影ポイントに到着するのには、一刻を争う。そこで、浜辺の上で、三脚をライフルのように持って、走って撮影ポイントまで向かった。まさか、走れるほど快適に運ぶことが出来るとは思わなかった。途中、小さな川に行く手を阻まれたけど、走り幅跳びの要領で、ジャンプすることで、何とかクリアした。

 日没まで、1時間くらいだったけど、その間に4×5を8枚撮影することが出来た。この日は、雲がとても秋らしくって、どこかのテレビ局らしい人達が、琵琶湖と雲を撮影していた。

大判カメラ

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 大判カメラの使い方が、僕なりに安定してきたような気がする。風景写真を撮る場合、アオリという機能は、とても便利なものだ。絞り開放でも、ティルトを使うと、撮影対象にもよるけど、かなり広い範囲でピントを合わせることが出来てしまう。フロント部でティルトを行うと、レンズの向く方向が変わるので、当然、フレーミングのやり直しをしなくてはならないので、今のところ、バックティルトでピント合わせをしている。しかし、バックティルトは被写体の形状を変化させてしまうので、どうしてもそれが気になるときは、フロントティルトを使用しなくてはならない。アオリでも、横方向のティルトに相当するスウィングは、あまり出番がなさそうである。

 地面に対して垂直なもの(木とか建造物とか)を撮影する時には、アオリ機構のないカメラでまっすぐに撮影するのは、至難の技だ。しかし、ライズというアオリを使い、フィルム面の垂直を保つと、ちゃんとまっすぐに撮影できる。これも便利である。

 4×5以上の多くのビューカメラに言えることであるが、使用できるフォーマットが多いことも利点の一つである。車で移動するときは、6×7と6×9のロールフィルムホルダーを携帯し、その使用頻度はかなり高い。6×7のロールフィルムホルダーは知識不足のため、ホースマンのものを買ってしまったので、これはトヨのものに買い換えようと思っている。タチハラでホースマンのロールフィルムホルダーは使えないことはないけど、ピントグラスに傷が付かないようにするのに、かなり気を使うのだ。非常に使い辛いし、神経を使うのだ。言っておくけど、ホースマンのロールフィルムホルダーがだめだというわけではなく、タチハラには合わないということだ。中古で、適当なものを見つけて買おうと思っている。

 土曜日は、大阪のヨドバシカメラへ、注文してあったタチハラを引き取りに行って来た。ヨドバシで買い物とウインドーショッピングをして、すぐにまた岐阜まで帰ってきた。

 今回買ったタチハラの木製暗箱は、タチハラフィルスタンド45Ⅱ(これは機種依存文字!?)、なんだけど、別名ハンディービュー4521という名称が付いていた。附属の説明書(何かの雑誌に掲載されたコピー)を見ると、21世紀型の木製暗箱らしい。

 通常のタチハラフィルスタンド45(以下1型)との相違点は、バックフォーカスがし易いように、バック部に歯車が付いている。1型は歯車がないだけで、バックフォーカス出来ないわけではない。でも、2型の方が操作性は良い。近接撮影する時はいいかもしれない。でも、モノレールを所有している人であれば、近接撮影はモノレールっていうことで、使い分け出来るんだろうな。

 それから、上部に水準器が付いていて(TOYO製)、アクセサリーシューも付いている。ハンドストラップはデフォルトで付いているけど、長いストラップの取り付けが出来るようなアイレットもある。1型に比べて、多少ぶ厚くなって、剛性は向上している。しかし、その分若干重くなっている。

 第一印象はこんなところだ。今回は、本革蛇腹のものが欲しかったので、注文してから納品されるまでに、随分時間がかかってしまった。本革蛇腹は黒しかないので、それに合わせて、木部の塗装は、木地の色を生かした塗装(透明な上塗りのみ)にし、金具はシルバーにした。タチハラでいうFSというカラーリングである。本革で赤蛇腹があったら、前回と同じGFRにしたかもしれないんだけどね。

 来週には、今住んでいるアパートから、新居へ引っ越さなくてはならない。思い返せば、僕の人生の中では大変な2年半だった。ハンディービュー4521で初めて撮った景色は、窓から見えるなんてことのない田舎の光景だった。柿畑が続く、開放的な窓からの景色がとても僕は好きだった。

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 昨夜、風がとても強いなあと思っていた。案の定、今朝起きたら雪が積もっていた。どうも風邪ひいたみたいで喉が痛い。人によっては、喉の痛みなんか体調不良のうちに入らないので、出かけたりすることもあるかもしれないけど、僕は休日であれば、出来るだけ家で休養したいと思う。喉の痛みは、風邪が悪化していく過程の出発点なので、初期のうちに、治しておきたいためである。

 大晦日の日に、大掃除が終わったあと、揖斐峡へタチハラを持って出かけた。雪山の景色を撮ったのだが、あまり良い写真は撮れなかった。プリントしたものをよく見ると、枝に釣り糸がからまっていたりした。大判ゆえに、こういった細かいものまで、しっかりと描写されてしまうのだ。

 先日から、買うかどうかずっと悩んでいたタチハラ4×5(2)を、梅田のヨドバシに注文した。納品まで一ヶ月以上はかかると思う。その頃は、とても仕事が忙しいので、大阪までは行く事が出来ないので、父親に行ってもらうことにした。父親が欲しがっているベルボンの雲台があるのだが、ポイントで買えてしまうので、それは、プレゼントしようと思っている。

 写真関係の道具なんて、使う回数なんて、ほんとうにしれている。大判なんて、月に2回程度しか使わない。高い買い物だなって思う。でも、他に趣味らしい趣味のない僕にとっては、これくらいの出費は別にいいんじゃないかって自分を納得させたりするのだ。



糺の森

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 大阪のヨドバシカメラでベルレバッハに付けるベルボンの3ウェイ雲台を買ってから、京都の糺の森へ行き、写真を撮りました。大判カメラでも散歩しながら写真を撮ることは可能だということが分かりました。ただし、連続して歩くのは1キロくらいに留めたいです。1キロ歩いて、休憩してまた歩くという行動パターンなら、大丈夫です。

 アクロスとトライXのシートフィルムを持っていったのですが、どちらのフィルムをどのカットフィルムホルダーに装填したかを書いたメモを紛失しまって、中りを付けて撮影しましたが、実際のところ、どのように写っていることやら。。。

 シートフィルムの他に、アクロスのロールフィルムホルダーも持っていったので、こちらは大丈夫です。2時くらいに糺の森に到着したのですが、この時期は日が傾くのが早いし、うっそうと木が繁った森の中での撮影なので、ピントグラスがかなり暗く、フレーミングには苦労しました。ピントグラスには、6×9のフレームがあるのですが、これは暗いと見辛いので、自分でプラスチック板等を加工して、マスクを作ってやる必要があると感じました。

 大判カメラで湖に浮かぶ島を撮影するような場合があったとする。その際、手前から奥までピントを合わせるのにティルトというアオリを使う。ティルトにはレンズ部を傾けるフロントティルトと、フィルム面を傾けるバックティルトがある。フレーミンした後で、フロントティルトを使うと、当然レンズは下を向いてしまうので、フレーミングを、やり直さなくてはならなし。しかし、バックティルトだと、レンズの向きは変らないので、フレーミングはそのままで良いが、バックティルトだと、被写体の形が変化する特性を持つ。

 形が変ると言っても、湖に浮かぶ島を撮るという条件で使用するティルトのアオリ量なら、ほとんど無視してもいいだろう。垂直にそびえる煙突を撮るような条件なら、考え物であるが。

 ティルトで、ピントを合わせる方法は前述のとおりであるが、実は昨晩まで大きな勘違いをしていた。フレーミングを変えずに、ピント合わせが出来るバックティルトだが、これは、フロントティルトと逆方向に傾けなくてはならないのである。
 なぜなら、ピントグラス上では、上下逆に投影されるからである。今まで、バック部を前方に倒して、ピントを合わせようとしていたけど、全然ピントが合わなかった。

「このカメラ、おかしい。壊れてる。。まあいいや。フロントティルトでピント合わせれば。」

と、ずっと思っていた。しかし、壊れているはずもなく、傾ける方向が逆で、バック部上部を後方に倒さないといけないのであった。これは、シャインフリュークの法則を理解していれば、すぐに解決出来る問題だ。

 理屈を知らずに、ただ闇雲にやるのは、遠回りであることの良い一例だ。次回の撮影が楽しみである。

好奇心

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 以前、デジカメで撮影した後に息子(3歳)に、こんなふうに写るんだよってモニターを見せてやったら、デジカメを彼の前に見せるたびに、カメラ背面のモニターを見たがり、息子を写真撮影するどころではありません。撮る前から、見せろ、見せろという始末です。撮らなきゃ見れないっていうのに。

 そしてつい最近、大判カメラのスクリーンを見せてやったら、これがまたおもしろいらしく、せっかく息子を大判で撮影しようと思っているのに、この始末です(^^;..

 デジカメの教訓を生かして、大判のスクリーンは見せるんじゃなかった。暗くしないと見れないというのを学習したらしく、しっかり冠布かぶって見てるし。今後の記念写真の撮影はかなり難航しそうです。

室内撮影

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 20060611.jpg昨日、撮影に行く事が出来なかったので、フラストレーションが溜まり、仕方がないので、以前から実践しようと思っていた室内撮影を試みた。なかなかじっとしていてくれないので、フィルムを6枚も使ってしまった。冷静に考えてみれば、今や一枚辺り150円くらいなので、900円も使ってしまった事になる(^^;....

 今回は、一枚くらいは納得のいくものが作る事が出来たらいいなあ。

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