半年くらい前に買って、読むのを忘れていた。いや、買ったことすら忘れていたのだが本棚をかたづけていて発見したので、読む始めた。
ポスト印象派の画家、ポール・ゴーギャンのタヒチ滞在記である。まだ少ししか読んでいないが興味深い事が書かれていた。タヒチを訪れたゴーギャンは、そこの人達がフランス化しているのに不快を禁じえなかったようだ。おそらくゴーギャンは、フランスの植民地になる前のタヒチを見たかったのだろう。
写真を撮りにいろいろな場所に出かけるが、100年前だったらもっといい写真が撮れただろうにと思うことがよくあるのだ。自然風景を撮るのに邪魔な人工物や、古都を撮影するのに邪魔な近代的なビル。しかし、100年前にそこで写真を撮ることが出来たとして、やはり似たような事を思っていたのかもしれない。
ゴッホの耳を切ったのは、ゴーギャンかもしれないという説がある。その耳切り事件から1年半ほどしてゴッホは銃で自殺するが、本当に自殺だったのか。19世紀の終わりから20世紀の始めに活躍した画家は何かと興味深い。
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