バライタ水洗の苦しみからちょっとだけ脱却

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 バライタをプリントするのは、かなり辛い。何が辛いかっていうと、水洗に手間がかかる事である。最近は、長期保存目的で必ずと言っていいほど調色するので、水洗は2回しなくてはならない。ブリーチをすると3回も水洗することになる。

 僕は印画紙水洗器を持っていないので、バットに水を溜め、手でゆらゆらと攪拌して、全置換するという手法で水洗していた。これを3回、つまり30分もするのはあまりにも辛い。

 そこで考えた。バライタでプリントする時、定着液は出来るだけ新鮮なものを使用する。そうすることで水洗効率を上げるのだ。言い換えると、水洗が容易に出来るようになる。そして、バットに印画紙を沈めて手で攪拌する方法はやめる。その代わりに、バットに印画紙を置き、ある程度の高さからシャワーの水を落とすのだ。バットに水が溜まると、印画紙は浮き上がる。浮き上がった印画紙の上をシャワーの水が流れるので、滞留することなく水洗が可能である。これなら、放置しておいても良い。とは言いつつ、心配なので5分経過後に全置換する。

 この方法でうまくいくかどうか検証してみた。定着後、1分の仮水洗後、水洗促進浴5分、その後、前述した方法で10分間水洗する。もし、ちゃんと水洗出来ていないのであれば、調色時にステインが発生するはずである。
 結果は、大丈夫であった。問題なく調色出来ていた。水洗がちゃんと出来ているということだ。

 僕の住んでいる地域の水道料金は1000リットルで90円である。これは、口径13ミリの水道契約の場合、蛇口を全開にして1時間水を出しっぱなしにした状態である。10分の水洗時間だと、ほぼ15円の水道料金ということになるが、実際には蛇口を全開にはしないので、10円以下ということになり、ケチるほどの水道料金ではない。頻繁にバライタを使うわけでもないので、環境的にも問題はないと思われる。

 今後はこの方法で楽をしよう。

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このページは、うたろうが2009年10月30日 22:40に書いたブログ記事です。

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