写真の感想

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 当然の事であるが、全ての写真に対して、感銘を受ける事(良し悪しではなく)はありえない。そういった写真は、ごく一部だと言ってもいいだろう。ネットで閲覧する場合、その写真に対して、どういうふうに思っても、そのまま素通りすればいいので、これは気楽だ。無理やり感想を書き込む必要もないし。しかし、添付ファイル付きのメールで送られてきた場合、黙殺するわけにもいかず、何らかの反応を示さなくてはならない。それが相手に対する礼儀だと思うし。

 そんなわけで、僕は、人に写真を送るのがあまり好きではない。しかし、感想不要が条件で送る「モノクロ写真フォーラムのプリントエクスチェンジ」は、大好きだったりする。他の人の写真も、感想不要でいただけるわけだし。これは、毎回、参加しようと思っている。年賀状も、写真でもらうのは好きだな。

 感想を、言わなきゃならない状況に追い込まれた場合、どうすれば良いのかという選択に迫られることになる。

 おそらく、相手に対して最も誠実なのは、思うままに言うことだろう。しかし、この方法は、相手によっては、かなり気分を害する事になるので、なかなか言えないのである。なぜなら、冒頭にかいたとおり、感銘を受けること出来る写真は多くはないので、突きつけられた写真を気に入る確立は低いからである。幸運なことに、自分好みの写真を受け取った場合は、まったく問題ない。思うがままに称賛すればいいからだ。

 しかし、そうじゃない場合に、何とか美点を見つけなきゃならない場合は、かなり苦労する。どうしても困った場合は、「これは何月に撮ったのですか?」とか、「どこで撮ったのですか?」等という、およそ作品の感想とは言いがたいことを言うしかなくなってしまうのである。

 僕は、自分の好みでしか写真を見ないので、見る目が出来ているとは言えない。それゆえ、自分自身で、感想を言うのは、はばかられるということもある。

 この感想を正直に言うというのは、相手の状況にもよるので、とても難しいのだ。その人が楽しく写真を撮っているのに、その気分を害する権利は僕にはないしね。そんなことをするくらいなら、適当に楽しめるような事を言っておいた方がいいのだ。しかし、これはある意味、相手と向き合っていない礼を失した行為じゃないかとも思う。

 写真の感想を言うのは、難しいなあって思う。

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このページは、うたろうが2007年12月20日 22:57に書いたブログ記事です。

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