プリントの奥深さ

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 以前は、ネガ現像で、写真のほとんどが決まってしまうものだと思っていた。暗室でのプリント作業は、撮影時の露出の過不足やフィルム現像の時の過不足を補うためにやっていたような気がする。

 しかし、最近になってやっと、プリントワークで、こんなに表現方法が多様になるのかと、思い知らされている。今更、何を言っているんだと言われるかもしれないけど。

 そうなってくると、確かな目を持っていないと、どんなプリントが良いのか分からなくなってしまうのだ。結局のところ、プリント作業は、トライアンドエラーの手法で仕上げていくしかない。やってみて、じっくり観察して、気に入らないところを、目指す方向へと手直ししていくのだ。

 ネガによっては、なかなかうまくプリントできないこともある。何度やっても、何か違うって気がする場合がある。そういう場合はそこで、妥協してはならない。そういうのを作品だなんて、僕はとても言うことは出来ない。誰かに見せる予定なんかないし、ただ仕上げて、ファイリングしておくだけの作業なんだけど、それだけに、究極の自己満足を目指す必要があるのだ。

 そもそも、短期間で作品を作り上げようなんて、僕は思っていない。半年前にプリントしたものでも、気に入らなけりゃ、何度も手法を変えて、プリントしている。そうやっているうちに、いつか答えが見つかるのである。

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このページは、うたろうが2007年11月15日 22:56に書いたブログ記事です。

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