周辺光量不足について

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 いつも拝読している撮影日誌に、引き伸ばしする際、周辺部は露光不足になりがちなので、焼きこみをした方が良いと書かれてあった。実は思い当たる節があって、ありがたいヒントをいただいた気がした。

 赤血塩でブリーチをすると、四隅が微妙に白っぽくなってしまう。隅の方が漂白の進行が早いのかと思ったが、ブリーチの方法をバットで印画紙を浸してみたり、筆で塗ってみたりと変えてみたが、やはり四隅の進行が早いのだ。画像の薄い部分は、濃い部分よりも顕著にブリーチが進行するので、これは、四隅が中心部と比較して、露光不足になっていると思われる、

 以前、ラッキーのV70を使用していた時に、散光拡散ボックス内の発泡スチロールが、内側にグニャリと曲がっていた事があった。35mmのネガからの引き伸ばしだと、散光ボックスの面積の方が広いので、余裕があるのだが、V70で6×6のネガを引き伸ばすと、縦はギリギリである。そのため、散光ボックス内の発泡スチロールの歪みの影響は大きい。

 LPL7454においても、ブローニーからの引き伸ばしは、周辺光量不足を感じる事はなかったが、4×5をノートリミングで引き伸ばすと、かなり微妙にだが、周辺光量が不足しているのを確認した。V70と同じ現象が、散光ボックス内で起きていないか分解して確認したが、使用されている発泡スチロールが、分厚いせいか、歪みは発生してしていなかった。高価な引き伸ばし機なので、当然であるが。。

 いくら散光式の引き伸ばし機とはいえ、その引き伸ばし機に対応している最大サイズのネガを用いて引き伸ばす場合は、やはり周辺部が露光不足になりがちなのだ。引き伸ばしレンズを通して象を結ぶので、その影響もあると思われる。

 散光式なので、すっかり安心していたが、4×5を引き伸ばす時は、周辺部の焼きこみをした方が良さそうだ。焼きこみや覆い焼きを頻繁に行うと、フットスイッチが欲しくなってくる。もはやこれって、必需品じゃないのかと思うようになってきた。そりゃ、フットスイッチが無くっても、焼きこみは出来るんだけど、作業性が格段に上がると思われる。そんなわけで、ヤフオクで入手しようと思ったけど、新品でも4000円程度で買えてしまうような代物である。送料を考えると新品で買った方が良さそうだ。こんな事に今まで気がつかなかったとは!

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このページは、うたろうが2008年12月22日 22:15に書いたブログ記事です。

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