T2

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 このT2、平成5年の12月頃に新品で購入した。当時は、高くて9万円くらいしたと思う。この頃は、この手の高級コンパクトカメラが、ちょっとしたブームだった。僕の記憶では、高級コンパクトカメラは、「コンタックスT」が、元祖だった。しかし、このカメラはあまりにもマニア度が高く、それほど売れていたわけではないような気がする。

 T2は、Tの使い辛い部分を改良して登場したものだと思っている。AFでフラッシュも搭載されている。当時のカメラ業界は、コンタックスやライカ以外のメーカーは、一眼レフもすっかりAF化され、注目を浴びるようなカメラは、なかった。

 高級コンパクトカメラは、通常のコンパクトとは違い、外装に高級感を持たせレンズも良いものを搭載している。しかし、コンパクトカメラにしては、その分、とても高価だ。
 僕の購入時の候補は、コンタックスT2、TVS、ニコン35ti、ミノルタTC1だったが、使いやすそうな焦点距離と、手ごろな価格ということで、結局T2を選んだ。それ以来、15年の付き合いである。


 そもそも、何で高級コンパクトカメラを買ったのかというと、その頃の僕は、写真を趣味にしているとは言え、それほど力を入れている時期ではなかった。常に一眼レフを持ち歩くのは、重く嵩張る。そして、就職したばかりだったので、何か"良いもの"を手に入れたかったという動機もある。

 
 T2との付き合いは長い。でも、このカメラを使い込んだということは、一度もない。この15年間、その時々で、メインとなるカメラは移り変わって来たが、その傍らには、いつもT2が存在していた。僕にとってのT2は、そんな存在である。

 
 海外旅行には、いつもT2をサブ機として持って行った。しかし、いつもほとんど使わなかった。でも、今回のコタ・キナバルでは、ニューマミヤ6よりも、T2の出番の方が多かった。ああいう雑多な街は、ノンビリとピントや露出を合わせている暇はない。ハンドリングの良い小フォーマットのカメラをフルオートで使った方が、写真が撮りやすいのだ。今回は、T2を持っていって、本当に良かった。まだ現像していないので、どんな写真が撮れているかは分からないけど。

 T2には、焦点距離38mmのレンズが搭載されているのだが、35mmの画角に慣れてしまった僕には、ちょっと使いにくい。たった3mmしか違わないけど、フレーミングする際に、もうちょこっとだけ広角だったらいいのにと思うことが、しばしばあるのだ。

 しかし、だからと言って、今更このカメラを手放して、焦点距離35mmのカメラを買おうという気にはなれない。購入以来、一度もトラブルがないカメラだけど、いつかは壊れる時が来るんだろうなあ。そのとき、僕は修理してでも使うのかな。
 

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このページは、うたろうが2008年7月 2日 22:40に書いたブログ記事です。

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