2007年11月アーカイブ

ブリーチ  赤血塩

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 赤血塩を使ったブリーチを、折をみて試している。何枚か試してみたけど、ブリーチをついついやり過ぎてしまうのだ。何事も、最初のうちは、その効果がおもしろくって、ついついやり過ぎてしまうものなんだと思う。やり過ぎるギリギリのところで止めておくのが、望ましいんだけど、その止め時のタイミングがなかなかつかめずにいる。

 ブリーチのテクニック  tokyo-photo.net  参照

 さて、ブリーチした際に、最も悩ましいのが、色調の変化だ。ブリーチした部分が、黄色がかった色調に変化するのである。それは、あまり好みではない。色調が、こんなに変化するなら、ブリーチなんかやらない方がましだなあ。という思いと、ブリーチで作るトーンセパレーションは、とても魅力的だなあという思いが、せめぎあっていた。

 そんな感じで、行き詰っていたところ、再度tokyo-photo.netを読み返してみると、その解決法がちゃんと書かれていた。まさに、至れり尽くせりのサイトである。

 もうだめだと思い、ブリーチしたプリントは全て破棄してしまったが、こんなことなら残しておけば良かった。ブリーチの練習になら十分、使えるのに。またプリントからやり直さないといけない。


 さて、このブリーチには、赤血塩という薬品を使うわけだけど、ヨドバシとかビックカメラの暗室用品コーナーに、普通に売っているものである。しかし、この赤血塩を買っていく人って、何の用途で買っていくのだろう?ブリーチをやっている暗室人口なんて、かなり少ないと思うのだ。暗室人口1000人に対して、おそらく1人もいないであろう。(主観的観測)

 そうなると、赤血塩の使い道は、漂白・硫化調色をする時の漂白剤としての使い道なのだろうか?しかし、わざわざ単薬を買うかな??まあ、硫化ソーダも単薬が置いてあるくらいだから、調色目的で買う人もいるのかも。僕は、漂白・硫化調色は色合いが明るすぎて好きにはなれなかったんだけど。
 謎の多い薬品である。

戸田水郷

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20071118.jpg

 

 午後から海津市の戸田水郷へ撮影に出かけた。ここは、彼岸花で有名な津屋川があるところなんだけど、僕は幼少の頃から彼岸花が苦手なのだ。なんか、ドクドクしい感じがする。そんなわけで、彼岸花の写真を撮ることはない。もうこの季節は咲いてないけどね。

 戸田水郷のすぐ西側には、養老山脈があるので、4時前には日が沈んでしまう。この日は、たまたま時間が空いたので、撮影に出かけたというわけなので、フィルムをホルダーに装填している時間はなく、TX320しか手持ちのシートフィルムはなかった。そのため、低照度化では、相反則不軌の影響を受けてしまい、補正後の露光時間が2分くらいになてしまった。やはり、風景はアクロスがいいなあ。

 現像してみて、気に入らなかったら、今度はアクロスを詰めて再挑戦しよう。

20071116.jpg

 

マミヤC330f / セコール80mm / プレスト400 / シュテックラー氏二浴式現像液 /
LPLV7454 / ELニッコール105mm / フジ レンブラントVG2 / パピトール / 
多硫化セレン調色
プリント時にNo00 No2 No5 フィルターを使い、覆い焼き、焼きこみをして仕上げた。 

 先日、アグファのRCでプリントしたものは、どうも調子が気に入らなくなってきた。プリントした時は、これでいいと思ったんだけど、時間が経って、もう一度じっくりと見てみると、シャドー部がイマイチだったり全体的にもうちょっとカリッとしたコントラストの方がいいなあと思うようになり、再プリントした。

 保存用の写真は、レンブラントでプリントするようにしている。2月に明治村で撮影したネガを、未だにしつこくプリントしているわけなんだけど、暗室でこのネガと多くの時間、対峙した。紙も何枚も使った。

 アグファのRCは、確かに多硫化調色液で、よく調色されるけど、RCだけに反応が早いので、過調色になってしまう。バライタは、進行がゆっくりなので、適度なところでその加減がしやすいのが良い。それにしても、この多硫化調色液だけど、5月くらいに一度作ったきりで、まだまだ使える。いったいどれくらい使えるのだろうか。

 最終的に満足がいくプリントが得られて、それをファイリングする瞬間は、無常の悦びである。

プリントの奥深さ

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 以前は、ネガ現像で、写真のほとんどが決まってしまうものだと思っていた。暗室でのプリント作業は、撮影時の露出の過不足やフィルム現像の時の過不足を補うためにやっていたような気がする。

 しかし、最近になってやっと、プリントワークで、こんなに表現方法が多様になるのかと、思い知らされている。今更、何を言っているんだと言われるかもしれないけど。

 そうなってくると、確かな目を持っていないと、どんなプリントが良いのか分からなくなってしまうのだ。結局のところ、プリント作業は、トライアンドエラーの手法で仕上げていくしかない。やってみて、じっくり観察して、気に入らないところを、目指す方向へと手直ししていくのだ。

 ネガによっては、なかなかうまくプリントできないこともある。何度やっても、何か違うって気がする場合がある。そういう場合はそこで、妥協してはならない。そういうのを作品だなんて、僕はとても言うことは出来ない。誰かに見せる予定なんかないし、ただ仕上げて、ファイリングしておくだけの作業なんだけど、それだけに、究極の自己満足を目指す必要があるのだ。

 そもそも、短期間で作品を作り上げようなんて、僕は思っていない。半年前にプリントしたものでも、気に入らなけりゃ、何度も手法を変えて、プリントしている。そうやっているうちに、いつか答えが見つかるのである。

流木

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20071108.jpg タチハラフィルスタンド45Ⅱ ハンディビュー4521 ニッコールW210mm オレンジフィルターアクロス(EI50) シュテックラー氏二浴式現像液 LPLV7454 アグファMCP312 パピトール 多硫化セレン調色  こういった漂着物は、意外に少なかった。このレンズ、以前は好きではなかったが、とても立体感のある描写をしてくれるような気がする。今は、お気に入りのレンズだ。  なんとなく、雲の白さに冴えがないような気がする。こういう時に、ブリーチすればいいんだろうなあ。まだ、最終プリントとするには、難があるかも。もう少し煮詰めてみよう。赤血塩もたっぷりあることだし。  焼き込みや、ブリーチなんかをやったりすると、例えデータを記録しておいても、同じプリントを作り出す事は、まず不可能だ。しかし、ある意味、同じものが二つとないものの方がありがたみがあるかもしれない。デジタルだったら、同じプリントが、プリンターからいくらでも、出力出来るんだろうけど。

シートフィルムの現像

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 琵琶湖で撮影したシートフィルム8枚を、先日購入したISEのフィルムハンガーを使って現像してみた。前回のテスト現像のとき、フィルム下部の横線の現像ムラが発生するというトラブルは、フィルムを嵩上げすることで、解決できた。

 あとは、現像ムラとの戦いである。現像ムラは、空を撮影した時によく発生する。他の部分でも、ムラは発生しているのかもしれないけど、ムラとして認識出来るのは、常に空の部分だったりする。

 そこで、攪拌方法でムラを減らそうと試みた。先鋭度を上げるために、攪拌頻度は出来るだけ減らしたいけど、ムラが発生してしまっては、どうしようもない。今回は、フィルムハンガーが1個しかないということもあり、一枚ずつテストしながら処理していった。

 シュテックラー氏二浴式現像液で、A液は、最初の30秒は連続攪拌し、その後は30秒ごとに攪拌する。A液は、この攪拌方法で固定する。

 次にB液だが、エッジ効果を期待して、3分ごとの最小攪拌法を行ったが、やはり空にムラが発生した。次に1分ごとの通常攪拌で試したら、かなりムラが減っていたけど、かなり微妙に現像ムラがあることを確認した。(まあ、気にならないレベルではあるが。)
 次に、30秒ごとに攪拌する方法で試したら、ムラはまったく発生しなかった。

 結論から言えば、シートフィルムは30秒ごとに攪拌するのが良い。先鋭度と引き換えにムラを発生させていたのでは、どうしようもないのだ。


 今回は、他にもちょっとした発見があった。停止浴(水停止)中に、フィルムがハンガーから、外れてしまったようで、定着工程に入ったつもりが、停止液の中にフィルムを残したままで、ハンガーだけを定着浴していた。その状態で、電燈を点けてしまい、停止液の中でユラユラしているフィルムを目にして、一瞬、戦慄がはしったが、明室のままで、停止液からフィルムを取り出して、定着液に放り込んだが、まったく、かぶってはいなかった。つまり、シュッテクラー氏二浴式現像液のB液は、アルカリ液で現像主薬は含まれていないため、フィルム乳剤中に含まれた現像主薬のメトールの化学反応は、B液現像が終了する頃には、かなり弱まっているからだと思われる。

 これを、もう少し押し進めていくなら、定着工程に入る前に、現像の進行具合を確認し、現像不足であれば、再度A液で現像すれば良いのではないだろうか。ただ、やはりかぶる心配がつきまとうので、これは次善の策であろう。

秋の琵琶湖

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今日は一人だったので、朝早くから琵琶湖へ出かけた。画像の右側の桟橋は、船に乗るための桟橋ではなく、ここで野菜を洗ったりする時に使うものだ。海津の集落の琵琶湖沿いには、こうした桟橋がいくつもある。桟橋の袂を見ると、白菜の葉の切れっ端が、残っていたりする。漬物にでもしたのかもしれない。つまり、口に入れるものを洗っても気にならないほど、ここの水質は良いのだろう。僕の住んでいるところだと、とてもこんな真似は出来ない。

 この日は、いつもはあまり行かない今津や安曇川にも足を伸ばしたけど、大した収穫はなかった。朝から夕方まで撮影して、結局4×5を8枚消化した。わずか8枚なのに、ヘトヘトに疲れた。いい写真、撮れてるといいな。(あんまり期待出来ないけど。)

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