アンセル・アダムスとブラッサイ

| コメント(0) | トラックバック(0)

 図書館で、ブラッサイとアンセルアダムスの写真集を借りました。まずは、ブラッサイですが、構図の取り方は、僕の好みです。他の多くの著名な写真家の写真集も見ましたが、スナップ系の写真集の中では、かなりいい感じだと思います。ブラッサイと言えば、やはりパリの夜の写真ですが、今から70年近く前に、どんなフィルムを使って夜の街を撮影したのだろうと思ってしまいます。この時代に、デルタ3200のようなフィルムが存在したとも思えないですしね。トライXを増感して撮影していたのでしょうか?謎です。

 夜の街の写真ってあまり見たことがなかったんですが、ブラッサイの写真は電灯のような発光体は、白く跳んでしまっています。僕は、どうも印画紙の白が出るのは好きにはなれなかったのですが、周囲より明らかに明るい箇所については、白く跳んでいた方が、自然に見えるのかなって思いました。何でもかんでも階調を無理やり載せていくのは、不自然ですね。でも、白く跳んでいたり黒く潰れていたりする部分があったとしても、それが、写真の多くの面積を占めるような写真は、やっぱり好きではありません。

 アンセルアダムスの写真集の中で、興味深い写真を発見しました。同じネガからプリントしたと推察される2枚の作品が載っていました。一枚は、撮影した翌年にプリントされたもので、もう一枚は撮影してから30年後にプリントされたものです。焼き込みや、覆い焼きの仕方が、まるで違いますね。30年も経過すると、感覚が違ってくるのでしょうか?僕の好みとしては、撮影年から30年後にプリントされたものの方が好きです。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://o-e.main.jp/mt/mt-tb.cgi/103

コメントする

管理人について

このブログ記事について

このページは、うたろうが2006年8月 7日 23:08に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「琵琶湖で蓮」です。

次のブログ記事は「大判で余呉湖」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

アーカイブ

Creative Commons License
このブログはクリエイティブ・コモンズでライセンスされています。
  • 累計
  • 今日
  • 昨日