大判カメラを使ってみて

| コメント(0) | トラックバック(0)

 大判カメラと言っても、最初に思っていたほど、巨大ではないなあと思っています。モノレールであれば、重量も大きさもそれなりに大きいのですが、木製フィールドカメラだったら、いつもの一澤帆布のバッグに全部収納出来てしまうので、新規の荷物は、三脚くらいですね。

 実際に使用してみて思ったのは、ティルトってとてもありがたいなあって思いました。「ティルト」とは、レンズを上下に回転するような感じで動かす事です。絞りによる被写界深度調節以外にも、ピントの合った範囲を調節出来るのは、大変便利です。しかも、ほんのちょっとティルトするだけで、かなりの効果が期待出来ます。僕の場合、大きなアオリは必要ないかもしれません。

 それから、SLRでもRFでも、撮影時はファインダーを見ながらシャッターを押すことが多いのですが、大判カメラは、シャッターを押すときは、構造上フィルムホルダーを装填するため、ファインダー(ピントグラス)を通して、被写体を見ることが出来ません。したがって、現物をを目で見て、撮影する事になります。この方法って、眼が疲れません。特に、僕のようにスナップを撮る場合ですと、カメラを設定したら、後は舞台に誰かが上がってくれるのを待つだけです。

 しかし。。。。

 これって、スナップ写真ではないような気がしますね。大判カメラを使っても、撮影対象や撮影方法が一緒って、いいのかこれって、感じです。

 それから、ファインダーを覗き見るタイプのカメラですと、僕の場合、視線は常に中央に落ち着いていて、目玉をグルグル回して周囲を確認していますが、ピントグラスを見るカメラの場合は、中央に視線が集中する事はありませんね。これって、TLRやハッセルも同じなのかも。

 あと、冠布って、便利です。地面に敷いて、道具を並べられますし。小道具を包んで収納する事も出来ます。しかし、撮影中、肩から背中にかけて、ヒラヒラさせていると、いい年齢をした大人が、ガッチャマンごっこをしているみたいで怪しくなってしまうのが、難点です(笑)
 それから、冠布は、赤い面と黒い面があるので、赤い面を広げている時に、牛に出会わないように注意しなくてはなりません(笑)

 大判カメラは、撮影時に必要な小物類が多いので、それらをタッパーに収納してバッグに入れようと思っています。そして、そのタッパーに、「持ち忘れチェックリスト」 を貼り付けておく予定でいます。

 今のところ、レンズは150mmしか持っていません。大判ではこれが標準の焦点距離ですが、僕にはちょっとワイド過ぎるような気がするので、次回はニコンの300mmF9を入手する予定です。

 大判カメラは、手持ちで使えるカメラのように、目立たないように撮影する事は無理です。しかし、まさか、こんな目立つカメラで、通行人を撮っているとは、誰も思わないでしょう(笑)
 先日も、撮影していた時、カメラの前を通らないように、避けて通ってくれますが、これはおそらく、写されたくないという気持ちではなく、邪魔にならないように配慮してくださっているような感じでした。

 今は、大判カメラがまだ軌道に乗っていないので、しばらくは大判カメラを使う頻度が高くなりますが、いずれまた、小型中型カメラで撮影するようになると思います。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://o-e.main.jp/mt/mt-tb.cgi/71

コメントする

管理人について

このブログ記事について

このページは、うたろうが2005年10月11日 20:43に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「琵琶湖でタチハラ」です。

次のブログ記事は「LPL7454が届いた」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

アーカイブ

Creative Commons License
このブログはクリエイティブ・コモンズでライセンスされています。
  • 累計
  • 今日
  • 昨日