市の図書館で、「日本カメラ」のバックナンバーを借りる事が出来ます。数年前は、「日本フォトコンテスト」を購読していましたが、3年くらい前から写真雑誌を買うことって、ほとんどなくなりました。その理由は、記事内容がデジタルに偏りつつあることと、参考にしたい写真があまり掲載されていないからです。
月例コンテストの写真を見ていても、どこがいいのか僕には分からない写真がほとんどです。僕が好きな種類の写真ではありません。自分の心に響くような写真がないんです。正直言って、困ったなあと思った折、おもしろい写真集(文章付き)を図書館で見つけたので、借りました。
片岡義男「東京を撮る」
です。なんてことない散歩写真ですが、僕が意図的に避けていた(撮影対象としなかった)光景がたくさん掲載されています。由緒ある古い街並みとかではなくって、自然に朽ちていった古びた街の一角の写真が多いです。
この手の写真集は、今まで一度もここに書きませんでしたが、実は一冊持っています。
奈良原一高 「ポケット東京」
超有名な方ですね。タイトルに惹かれて、独身時代に本屋で注文して買いました。こんな勇気のいる買い物は今では出来ません(^^;....
病み上がりの作者が 6×6(二眼かな。)で撮影した東京の光景です。当時の僕には、何がいいのかさっぱり分からなかったのですが、年を取って作者の視点が少し分かったような気がします。もっと年をとればさらに何か見えてくるのかもしれません。
しかし、この二冊の写真集に収めてある写真一枚一枚は、どのコンテストに出しても落選するような代物ばかりです。
でも、こんな写真を撮るのも悪くないなあって思いました。
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