2011年1月アーカイブ

韓国の少年のカメラ

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 うちは、たまに外国人のホームステイの受け入れを行っているのだが、この3連休、韓国の済州島から16歳の少年が来る事になった。受け入れる前の自己紹介に、趣味の欄にカメラと書いてあった。今時の高校生だから、サムソンのデジカメでも使っているのだろうと思っていた。

 彼は、英語、日本語が堪能である。スペイン語も少しできる。両親は一度も海外へは出たことはないらしく、彼は自力で覚えたらしい。昨年は、京都で一人で10日間ほど過ごし、1500円で購入したという中古の自転車であちこち周ったと言っていた。日本と韓国のこと、北朝鮮のことも、いろいろ知っていた。今の日本の16歳に、彼と同じことが出来る人は、ほとんどいないだろう。16歳の子と話をしているとは思えなかった。

 
 うちに到着して早々、あいさつを済ましたら、僕に直ぐにカメラを取り出して見せた。

「昨日、巻き上げレバーが戻らなくなりました。昨年、京都の中古カメラ屋で買って気に入っていましたが。」

 まさか、こんなカメラを使っているとは思わなかったので、驚いた。旅行中にカメラがないと、困るだろうと思う。僕が同じ立場なら、かなり困る(笑) すぐに、僕のニューFM2を貸すことにした。
 さすがに、使用しているフィルムは白黒ではなく、ネガカラーだった。それをスキャニングして写真生活を楽しんでいるらしい。話を聞くと、EOS-1,3やマミヤRZも、持っているとのこと。しかし、旅行に持ってきたのはミノルタSRT101のみである。

 翌日、琵琶湖の烏丸半島にある琵琶湖博物館へ連れて行った。その後、カメラがなくては今後の日程がつまらないだろうと思い、京都の中古カメラ屋へ連れて行ったら、ミノルタのメーター不動のカメラを店員と交渉して購入していた。

 僕の家を発つ日の朝、フィルムの箱にくっついている、露出目安表をカメラの裏フタにテープでくっつけて、

「これで大丈夫です。ありがとうございました。」

と言って彼は去って行った。

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