2015年11月アーカイブ

久しぶりの暗室

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リンホフMT2000 Mニッコール300mm アクロス(4×5・EI50)
 シュテックラー氏二浴式現像液 LPLV7454 ケントメアVCセレクト パピトール 多硫化調色


 暗室でプリント作業を行ったのは1年ぶりのような気がする。多硫化調色液は、すっかりへたっていて使い物にならなかったので、調合し直した。撮影時は、1秒のシャッタースピードと、2分のシャッタースピードで撮影した。シャッタースピード1秒の世界は肉眼で見える世界と近似で、出来上がった画像を見ても感動はなかった。僕の心の奥を満たす光の量は2分間の露光が必要らしい。

 この作品はまだ途中。

ヴェネツィア展

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 名古屋ボストン美術館で開催されている「ヴェネツィア展」を観覧した。三連休の真ん中だったが、それほど混雑することもなく、ゆっくり観る事が出来た。絵画だけではなく、鶏卵紙を用いた写真の展示もあった。

 この美術館は500円以上寄付をすれば、過去の展覧会の図録をもらえるらしい。2011年に「恋する静物」が開催されていて、僕はそれをここへ見に来たのだが、ちょうどその図録をこの日は配布していたので、懐かしくなって寄付をして図録をもらってきた。

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 ペラペラとめくっていると、4年前の記憶が蘇ってくる。美術に触れると写真をやりたくなってくるな。
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 近いうちにプリントをしようと思い、その準備で印画紙現像液を注文した。あまりにも久々だったので、パッケージ品を買うか自家調合でD-72処方で済ませようか少しだけ悩んだけど、フジの「パピトール」(8リットル)が、まだ商品として健在だったので、これにした。8リットルと言っても保存液は4リットルなので、これを8本の500ccペットボトルに保存しておいて、暗室1セッションで1本ずつ使っていく。つまり暗室8回分の量である。フィルム関連の感材や薬剤は、値上がる一方だが、この商品は500円程度で販売してくれているのでありがたい。
 



マイケル・ケンナの最近発売された写真集、「FORMS OF JAPAN」 を注文した。312ページの豪華版で、与謝蕪村や小林一茶等の英文の俳句が写真に添えられている。僕の好きな琵琶湖で撮影した写真も掲載されている。一枚一枚ページをめくるたびに、作者のイメージする「日本の形」が垣間見える。休日にコーヒーでも飲みながら眺めていると、作者の精神世界の日本を旅しているような気になってくる。

 マイケル・ケンナの日本の写真集としては、2003年に発売された「JAPAN」がある。とても欲しかったが、近所の図書館で借りられるのと高価であるために購入をためらっているうちに、完売となってしまった。「FORMS OF JAPAN」は、「JAPAN」に掲載された写真も収録してある。

 折に触れてこの写真集を紐解こうと思う。

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