2012年8月アーカイブ
琵琶湖の風景と月を絡めて撮影したいと思い、夜景撮影に挑戦してみた。夜の湖岸は暗すぎる。使用したレンズが、ニッコールM300F9とかテレコンゴー500mmF9.5とか、開放F値が暗いものを使ったため、ピントが合っているか不安。
国立天文台のウェブサイトで、月の位置を予測して出かけたけど、時間的な予想が外れたので、近くの道の駅に車を駐車して2時間くらい待った。こんな状態でちゃんとした写真が撮れていたら奇跡に近いな。
でも、月の光が湖面に照射されて光る様は、とても幻想的だった。暗い場所では、月の光はとても明るく感じられる。
近所の畑で収穫したオクラとスーパーで購入したミョウガを撮影した。ミョウガを加えたのは、明るい部分も欲しかったから。
6×9を2枚撮影するのに30分近くかかった。
撮影後、全ての大判用レンズを全シャッタースピードで2回ずつ空切りした。
ベトナムは、コーヒーの産地である。フランス植民地時代に、コーヒー好きのフランス人の影響で栽培が盛んになったのだろうか??
ベトナムコーヒーは、金属製のコーヒーフィルターを使う。このコーヒーフィルターはフランス式らしいが、フランス本国では既に使われていないと思う。紙のコーヒーフィルターのように使い捨てではないので、エコではあるが、洗うのが面倒だ。コーヒー豆はチェングエンが有名である。一般的に日本で飲まれているコーヒーとは豆の種類や焙煎の方法も違うらしく、味わいが異なる。かなり濃いコーヒーが出来上がるので、僕は牛乳で割ってカフェオレとして飲んでいる。ベトナム式だと、練乳を入れるのが一般的なんだけど。
数年前からずっと気になっていたローライコードⅣを入手した。マミヤCは重いので、気軽に持ち出す事は出来ない。それなら、正反対の出来るだけシンプルで軽い二眼レフを使いたいと思ったわけだ。中判カメラは、他にニューマミヤ6があるが、これもそこそこ重い。沈胴するので、嵩張る事はないのだが、やっぱり重い。中判カメラは重いものだという認識があった。でも、ローライコードⅣを持った時の軽さには驚いた。持ち運ぶのに負担はまったくない。
他にも理由がある。実はこのところ、写真活動が低迷していて、冷蔵庫のフィルムが減らない状態である。もう少し写真を撮るようにしたい。一眼レフやレンジファインダー、ビューカメラは、今までたくさん写真を撮ったので、操作に新鮮味がない。言い換えれば、安定して使えるので撮るべき対象が決まったら安心してそれらを使えばいいのだが、操作に飽きている。マミヤCは二眼レフとは言え、手持ちで使う気にはなれない。むしろ、中判一眼レフに近いような使い心地だ。そんなわけで、今まであまり使ったことがない手持ち撮影可能な二眼レフを買ったわけである。
このローライコードⅣは、1953年から1954年の製造で、今から60年ほど前のカメラだ。当時はサラリーマンの初任給の10ヶ月くらいかな。かなり高価なカメラだ。作りがいいなあと思う。必要な機能はあるし、不要な機能はない。こういうカメラがいいんだよな。巻上げとシャッターチャージは別なんだけど、そんなのは大判カメラは常にそうなので、不便とは思わない。2重写し防止機能は備えているので、うっかり巻き上げ忘れて2重露光ということもない。これはありがたい。
この時代の二眼レフのスクリーンは単なるスリガラスなので暗くて像が見難いが、マミヤのフォーカシングスクリーンに換装してあるため、明るくよく見える。でもこれって、フォーカシングスクリーンが汚れたらどうすればいいのだろう、。無水アルコールで拭くとやばそうな気がするけど。分解して水洗いかな。
フィルターは、B30とかBay1と呼ばれているバヨネットに装着する。大阪と京都の中古カメラ屋を回って探してきた。こういうモノクロ用の色フィルターって、人気がないのか安く買える。
あとは、フードが必要だな。まだテスト撮影の段階なので、本格運用ではない。でも、意外に今が楽しかったりするのだ。
空芯菜のガーリック炒め、東南アジアに行くと、食事時にはいつも注文している。安くて旨い。ニンニクの香りが食欲をそそる。メニューには、Water Spinach と書かれていた。確かにホウレンソウに似ているけど。
空芯菜は、日本のスーパーで見たことはない。空芯菜の芽なら売っているけど。ご飯は頼まなくても、料理を頼むと付いてきた。またいつか空芯菜のガーリック炒めを食べに東南アジアへ行こう。
ホイアンの街から、東へ2キロほど行ったところに、クアダイビーチがある。陽射しが強くって、ずっとデッキチェアーにいた。旅の疲れが溜まっていたせいか、ウトウトと眠ってしまった。目が覚めたら、気分が悪い。眠っている間に熱中症になったみたいだ。これ以降、旅の終わりまで体調が優れなかった。
それでも、せっかく海辺に来たので、魚のガーリック焼きを食べた。旅に出るとどこかで一度は体調を崩す。医者にかかるほど崩した事はないのだが。
チャンパ王国のヒンズー教の遺跡だ。
ここは、山の中なのに、ベトナム戦争時にアメリカの爆撃を受けたようだ。風化して崩れているところもある。修復作業を行っている人達がいた。
この遺跡を見に行く前に、入り口でトイレに入った。そこのトイレは有料トイレ(10円くらい)で、紙幣を入れる箱が設置してあって、その見張りの人もいた。僕はちゃんと支払ったけど、箱にお金を投入せずにトイレを使用した人が大半であった。なぜなら、お釣りが用意されていないみたいなのだ。
この遺跡にあるレリーフや石仏には、頭がないものが多い。それは、爆撃でそうなったわけではなく、ガイドの説明によると、占領時代に盗掘されたとのこと。ヨーロッパの博物館辺りで、もしかしたら、ミーソン遺跡の仏頭があるかもしれないな。
Canon PowerShot S100 Hoian Vietnam
ホイアンの街で見つけたツアー会社で、ミーソン遺跡ツアーを申し込んだ。ホイアン発のツアーとしては、これが最も一般的なツアーではないだろうか。バスでミーソン遺跡へ向かい見学し、帰りは船でトゥボン川を下りつつランチを食べ、木彫り職人の村を見学し、ホイアンの港まで戻るという行程だ。金額は1人7ドル。オプショナルツアーとしては、激安だ。
バスに乗り込むと、客は西洋人ばかり。東洋人は僕らの他には、香港から来た人がいただけだった。実際、ホイアンの観光客は西洋人ばかりだ。比較的近いオーストラリアだけではなく、ヨーロッパからの客も多い。彼らは休みが長いので、バカンスを楽しみに来るのだろうな。
ミーソン遺跡までは1時間もかからない。途中は農村風景が広がっていて、農耕用の水牛がいたりする。車窓から、農村風景を撮ろうとしたが、路面が凸凹なのかバスのサスペンションの性能が悪いのか、やたら揺れるので、満足な写真は撮れなかった。
Canon PowerShot S100 Hoian Vietnam
ホイアンの街を散歩していると、たまに軒先で将棋をやっている人を見かける。駒が丸い。日本の将棋とはルールも違うのだろうと思う。将棋を指す人の背後には、絵画が置いてある。旧市街には、テーラーとギャラリーがやたら多い。もちろん、写真のギャラリーもあった。
今夜、ベタ焼きを作った。ベタ焼きとネガをじっくり見た結果、プリントしてみたいと思うカットが何枚かあった。そのうち時間をかけて暗室に入ろうと思う。
今夜、ベタ焼きを作った。ベタ焼きとネガをじっくり見た結果、プリントしてみたいと思うカットが何枚かあった。そのうち時間をかけて暗室に入ろうと思う。
Canon PowerShot S100 Hoian Vietnam
S100を購入したときに、防水パックも購入した。純正の防水ハウジングではなく、袋状の防水ケースのディカパックだ。値段の割にはちゃんと水中撮影が出来る。操作性は良くないし、カメラが防水パックの中で動くので、ちゃんと固定しないとサイズの合わないフードを着けているみたいでケラレが生じる。でも、それらは許せる範囲だ。それよりも、この価格で水中撮影出来るというのがありがたい。RAW撮影できない防水デジカメを買うという選択肢は僕には最初からないので、安価なディカパックはありがたい。
それにしても、ここ数年で一般的になったラッシュガードではあるが、外国でこれを着ている人を見たことがない。僕なんかには、とてもありがたいアイテムなんだけどね。
仕事を午前中に切り上げて、午後一番の電車に飛び乗り京都へ向かった。
暑い日が続いたためか、寝不足になっていることもあり、電車の中で居眠りしてしまった。
京都駅に到着したのは3時くらい。この季節、日中はとても暑いので丸一日外で活動するのはきついため、午後から夕方までの数時間、京都の路地を繋いで散歩するのがいい。先日、郡上八幡で撮影したが、まだ10枚くらい撮らないと現像できないので、それを消化したかったのだ。京都駅から市バスで祇園に向かおうかと思ったが、奈良線に乗り換えて東福寺まで行き、そこで京阪電車で四条へ向かった。その方が運賃が安くて時間的にも多分、早い。
京都観光と言えば神社仏閣めぐりが標準的だと思われるが、僕はそちらの方面へは興味が向かないため、もっぱら通りを歩くことになる。祇園の巽橋から京都駅まで当てもなく歩くことにした。建仁寺を過ぎて、賀茂川方面へ向かうと、宮川町という花街に入った。実は、ここを歩くのは初めてだ。京都を歩くときはいつも計画せずに、行き当たりばったりで歩いている。行き当たりばったりで歩いていると言っても、同じ人間のやることなだけに、気付いてみると以前歩いた道と同じルートを歩いていたりする。でも、今回はなぜか足の向かう方向が少し違ったようだ。
小腹が空いてきたので、肉屋の店先で近江牛のコロッケを2個、揚げてもらい、その近くの豆腐屋でよく冷えた豆乳を買って飲む。僕の住んでいる地方だと、こういう豆腐屋はすっかりなくなってしまい、スーパーで豆腐メーカーが製造した豆腐を買って食べている。そのため、個人商店的な製造販売の豆腐屋を見つけたら、何かしら買いたくなるのだ。
この辺りは、細い路地が多く、そこに差し込む夕方の日差しが印象的だ。結局、フィルムを1本程度撮影したため、またもや撮影途中のフィルムがカメラの中に入ったままだ。
この辺りは、細い路地が多く、そこに差し込む夕方の日差しが印象的だ。結局、フィルムを1本程度撮影したため、またもや撮影途中のフィルムがカメラの中に入ったままだ。
七条通りから見える京都タワーを夕暮れの雲と組み合わせて撮影する。風があるせいか空が澄んでいてくっきりとした風景が見える。秋の気配は、夏の盛りから現れるものらしい。
ヨドバシカメラに寄って、ネガシートと印画紙現像液のパピトールと無水亜硫酸ソーダを購入する。暗室用品の品揃えが豊富なのがありがたい。
ヨドバシカメラを出た頃は辺りは暗くなっていた。京都タワーが駅ビルの壁面に写りこんでいる。
トゥボン川沿いの市場には、野菜や果物だけではなく、水揚げされたばかりの魚も並んでいる。日本のスーパーのように、冷蔵庫に陳列されて売られているわけではなく、常温販売だ。売れ残ったらどうするんだろう。
買い物客も、その日に食べる食材をその日に買いに来るのだろう。だから市場はいつも賑わっている。
バナナを幾度となく見たが、日本のバナナのように黄色くない。皮が緑の状態のまま食べるのだけど、中身の果実はしっかりと熟している。こちらでは食べごろになってから収穫するので皮は緑なのだろうか。ホテルのウェルカムフルーツもバナナが置いてあった。 この地方では、最もありふれた安価な果物なんだろうな。
マンゴー(左上)、ライチかな(上中央)、ドラゴンフルーツ(右上)、マンゴスチン(下)この店でフルーツを買ったけど、期待したマンゴーは甘みが足りず酸っぱかった。それでも美味いことには変わりがなかったけど。ライチみたいなものは、まあまあの味。ドラゴンフルーツは買わなかったけどホテルの朝食で置いてあった。見た目と違って、ほとんど味はなかった。マンゴスチンは中の白い部分を食べるのだけど、傷んでいるものがかなりの頻度である。食べる部分よりも捨てる部分の方が多い。やっぱりマンゴーが美味しいね。
これはランプータン。東南アジアではメジャーなフルーツ。中には白い果実が入っている。価格はそれほど高くはなく、美味。
今年の夏もいつもどおり郡上八幡へ出かけた。昨年は、M6TTLのフィルムカウンターが、ここで壊れた。すぐに修理に出したので、今は調子がいい。
ここは、夏の観光地としてはとても魅力的だ。川べりの風は涼しいし、あちこちで地下水が出ているので、飲み水にも不自由しない。ただ、照りつける陽射しがジリジリするのは、きついのだけど。
昼過ぎから夕方近くまで散歩した。フィルム1本は撮れなかったな。また来年も来よう。
Canon PowerShot S100 Hoian Vietnam
ホイアンは、トゥボン川の河口近くの港町だ。16世紀、17世紀には、朱印船貿易の中継港となっていて、当時は日本人街が形成され、1000人ほどの日本人が住んでいたらしい。ホイアンのシンボルは、来遠橋である。別名日本橋とも言われ、16世紀の終わりに日本人が建設したらしい。
市場近くの船着場で、おじいさんが操船する手漕ぎ船に乗せてもらった。3人乗せてもらって、30分くらいで100000VDN(430円くらい)だった。手漕ぎ船ではなく、大きめの動力船に乗るという選択肢もあったが、水上からのアクセスで日本橋のすぐ近くまで行くには、水上からの高さが数十センチほどしかない小さな橋の下を、頭を引っ込めて潜り抜けなくてはならないため、サイズ的に小さな船でしか行けないので、結果的に正解だった。
このおじいさん、人柄的にも楽しそうな人で、随所で、
「フォト、フォト。」
と言い、僕のデジカメを渡すと記念写真を撮ってくれる。
水上の旅をしばらく楽しんでいると、この漕ぎ手のおじいさんの左足がない事に気がついた。僕の視線に気がついたのだろうか。そのおじいさんは、
「この足はアメリカの爆弾のせいだよ。」
と、苦笑いしながら僕に伝えた。
掲載はしてないけど、このおじいさんの写真はデジカメとフィルムの両方で撮影した。
Canon PowerShot S100 Hoian Vietnam
この街にはベトナム笠を被って、天秤で野菜や果物、雑貨を行商している人たちがいる。それも頻繁にいる。全員、女性だ。この天秤って、左右の荷物のバランスが取れていれば、運ぶのは楽なのだろうか?
その人達にかなりの頻度で、買わないかと声をかけられる。ほとんどの場合、買う用事はないので、無視するか断っている。そんな事を繰り返しながら歩いているうちに、ある行商人とすれ違った。いつものように断ると、彼女は、
「Hot day.」
と、穏やかでやさしい口調で言って去って行った。僕は非社交的で警戒心が強いし語学が得意ではないので何を言われているのか分からない。そのため売り込みの勧誘をされた時は、かなり訝しく険しい表情をしているはずである。それなのに、彼女は断った僕に対して、
「暑いね。」
と、挨拶的な言葉を投げかけてくれたのだ。それに気づかず、ひたすら迷惑そうな顔をした事に、自己嫌悪。せめて、笑顔で、
「そうだね。」
と、言うべきだった。
Canon PowerShot S100 Hoian Vietnam copyright:shutaro
ホイアンの旧市街の建物の壁は黄色く塗られている。世界遺産にも指定されていてとても美しい町並みだ。
笠を日常的に実用品として使用している現地の人は、とても多い。僕も帰り際にマーケットの隅にある露天で2つ買い求めた。料金交渉をして、2つで80000VND(ベトナムドン)で購入した。日本円にすると、2つで400円弱くらいだったかな。交渉したと言っても、それでもおそらく外国人価格なのだろうけど。
実は、この写真の三角笠は、女性用のものである。観光客は、そんなことお構いなしで、男性でも被っている姿を見かける。僕は、帰国してからカヤックに乗るときに被る目的で購入した。写真を撮るにはどうなんだろう。陽射しを遮るので、フレアを防ぐ効果はありそうだけど、カメラを構えたときに、フレーミング内に笠が入ってしまいそうだな。
この笠、軽いのだが大きくて持ち運びには嵩張る。旅行の最終日、ソウルを一日観光したが、その時、持ち運ぶのが少し苦痛だった。
今夜、ベトナムで撮影したフィルム、35mmを7本とブローニーを2本現像した。
今夜、ベトナムで撮影したフィルム、35mmを7本とブローニーを2本現像した。
Canon PowerShot S100 Hoian Vietnam
僕の乏しい旅行経験だと、東南アジアのホテルには、朝食バイキングが付いている。ツアーや宿泊ホテルの条件にもよるのだが、東南アジア以外のホテルで朝食付きというのはなかった。
そして、朝食バイキングには、必ずオムレツを作ってくれる専用のコックがいる。正確にはそのコックはオムレツだけではなく、注文次第で目玉焼きでもスクランブルエッグでも作ってくれる。僕は、血中コレステロールの値が高いので、日常生活では卵は食べないようにしているのだが、旅先でのオムレツは、食べずにはいられない。川岸のレストランで午前のそよ風に当たりながら、湯気の立つ柔らかいオムレツにケチャップをかけて、そして時にはそこにスライスチーズを乗せて食べるのだ。
ああ。そうだ。旨いオムレツに不可欠なのはケチャップやスライスチーズではない。コレステロールを気に病む気持ちを、思考停止することでもない。それは、注文する時に英語が苦手な僕でも、この言葉を必ずコックに伝えなくてはならないということだ。そうしないと、せっかくのオムレツが台無しになってしまう。
その言葉は、
そう。僕はタマネギが苦手なのだ。
幸福なことに、今までに伝え忘れたことは一度もない。お蔭様で、旅先では毎日オムレツを食べる事が出来ている。
- 累計
- 今日
- 昨日
最近のコメント