2012年1月アーカイブ

若狭

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20120129.jpg
 雪景色を撮ろうと思い、琵琶湖へ出かけた。天気予報に反して琵琶湖は晴れ。曇りを期待したのに、晴れでは雪景色を撮るにはコントラストが強過ぎる。

 そんなわけで、この季節、雪が多い日本海方面へ向かうことにした。小浜に撮りたい桟橋があったので、それを目的に出かけたのだが、その桟橋は工事で撤去されていた。しっかりとした構造物だったのに、それが無くなってしまうなんてちょっと驚きだ。

 遠くまで来たのに、撮影したいと思う目ぼしいものは見つからない。でも、何か撮っておかないと、ミントール現像液のテストが出来ないので、島の風景を3枚ほど撮影しておいた。

 今日は250キロも走って、成果はこの島の写真3枚と、脂が乗ったアジの開きだけ。エクスチェンジ、あと一ヶ月しかないな。
 先週、テスト撮影したネガをプリントしてみた。

メトール       0.15g
アスコルビン酸   0.6g
炭酸ソーダ(1水塩) 15g
ミンティア      15粒
総量を1.5Lとする。

アクロス(EI50)   1枚目 24度10分30秒   2枚目  23度 13分 

最初の30秒連続攪拌。1分につき4回の攪拌。


 やはり、2枚目の現像時間が適切である。しかし、もう少しコントラストが欲しいので、やはりメトールを0.2g、アスコルビン酸を1.0gに増量した方が良さそうだ。現像時間は24度11分30秒を目安にやってみよう。


 テストネガは、曇り空を撮影してみたが、現像ムラが発生した。やはり、コントラスのない広いものを撮影するとムラが目立だって仕方がない。これは、どんな現像液でどんな方法で行っても、ムラは避けられないのかもしれない。例えば、グレーカードを撮影して現像すると35mmでも現像ムラlが発生することがある。そもそも、通常の撮影状況では、コントラストがまったくないものを撮影するなんてことはないので、ムラは発生しない。もしくは目立つことはない。攪拌方法も、ムラ低減のために30秒につき2回の攪拌に変更しよう。


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タチハラフィルスタンド45Ⅱ テレコンゴー500mm アクロス(120・EI50) シュテックラー氏2浴式現像液
LPLV7454(No2,No5) ケントメアVCセレクト パピトール 赤血塩ブリーチ 多硫化セレン調色

秋に撮影してから、どうやってプリントしようかずっと迷っていた一枚。こうやって書き出してみると、いかに多くの要素で写真が成り立っているか分かるな。
(エクスチェンジの写真ではないよ。)
20120122.jpg

 天候の都合や、胃腸風邪をひいてしまったこともあり、しばらく写真活動が出来なかった。近所で適当な風景をアクロスで同じカットを2枚撮影した。ムラの発生状況を確認するために、空の面積を広く写してみた。

 4×5の現像なので、エッジ効果強めの処方を用いる。

メトール       0.15g
アスコルビン酸   0.6g
炭酸ソーダ(1水塩) 15g
ミンティア      15粒
総量を1.5Lとする。

アクロス(EI50)   1枚目 24度10分30秒   2枚目  23度 13分 

最初の30秒連続攪拌。1分につき4回の攪拌。


空のムラは、厳密にはプリントしてみないと何とも言えない。ネガ濃度は、2枚目の方が適切なような気がする。
通常の現像液に比較して、現像液が青くなるのは、亜硫酸ナトリウムを用いない処方だからなのか?

薬品が微量過ぎるので経済的ではあるけど、計量するのにかなり気を使う。

ネガの状態によっては、メトールを0.2gに、アスコルビン酸を1.0gに変更した方がいいかもしれない。



 夕方、勤務を終えて一目散に帰宅して暗室へ入った。ウィークデイに暗室作業をするなんて、かなり久しぶり。ミントール現像液のネガが気になって仕方がない(笑)
 薬液を湯銭にして液温調整をすいる間、電気ヒーターの電源を入れ、祖母が入れてくれたコーヒーを飲みながら着替える。昨日、乾燥するために吊るしておいたネガをカットし、ネガシートに納めてからバットを並べて、引き伸ばし機にレンズをセットして、ネガキャリアにネガをセットする。そうしている間に、現像液、定着液が適温になるので、バットに注ぎ込む。

 ネガキャリアにネガをセットする時に気が付いたのだが、乳剤部分が通常の現像液で現像したネガと比べると、白っぽい。これが、染色の効果なのだろうか?昨日のエントリーのコメントで、

「ネガの色は同じです。」

と、書いてしまったけど、やっぱり少しだけ違います(笑)
この白い色って、ほんとうにメントールの染色なの???


さてさて、


今回のネガは、エッジ効果強めの処方で現像したネガ。


メトール       0.1g
アスコルビン酸   0.4g
炭酸ソーダ(1水塩) 10g
ミンティア      10粒
総量を1Lとする。

アクロス(EI50)   20度15分 

最初の30秒連続攪拌。1分につき4回の攪拌。


 昨日の段階では、気が付かなかったけど、いろいろなカットを12枚ほどキャビネでプリントしてみたが、やはりこの処方はブローニーでは、エッジ効果が強過ぎる。こんな画像は、初めて経験した。被写体にもよるのだが、例えば、細かい四角形が並ぶ屋根の部分では、エッジ効果が強すぎて眼が痛くなりそうだ。電線なんて、線にならずに、折れ線みたいにカクカクしてしまっている。現像のエッジ効果って、ここまで出来るのかと、大きな発見であった。しかし、これは、ブローニーでは使えないな。4×5ならいけるかな。

 階調描写については、申し分ないような気がする。プリントは2号のみのストレートで行ったが、感度は出ているのに白とびもしない。雪のトーンもちゃんと出ている。

 次のテストは、4×5でしてみよう。

 20120109.jpg

 テストネガは、35mmフィルムを使い、少し処方を変えてみたが、キャビネでプリントしたみた結果、35mmの像でもエッジ効果が強すぎて困るような状態ではなかったので、35mmでも4×5でも、この処方でいいような気がする。

メトール       0.1g
アスコルビン酸   0.4g
炭酸ソーダ(1水塩) 10g
ミンティア      10粒
総量を1Lとする。

アクロス(EI50)   20度15分 
T-MAX100(EI50) 20度13分

最初の30秒連続攪拌。1分につき4回の攪拌。


 アクロスを20度15分というのは、少しだけ苦痛になる現像時間なので、24度10分30秒で次回は試してみようかと思っている。それにしても、問題なのは、計量重量が微細なので、軽量方法を天秤からスプーンに変更した方が良さそうだ。適したスプーンを探さないといけない。そのうち、4×5で、ムラが発生しやすい青空が多いような風景をテスト撮影し、この処方で現像してみようと思っている。

 ケントメアのPAN400も試してみたけど、現像不足のため眠いネガになってしまった。このフィルムはかなりしつこく現像しないとだめみたい。次回は24度で10分の条件で現像してみよう。それにしても、何でこのフィルムは強い現像が必要な設計にしたのだろうか。僕にとっては使いづらいフィルムだ。価格はすごく魅力的なんだけど。


 ミンティアは1箱で50粒入りだけど、食べながら現像してしまうので、意外に早くなくなってしまう。他の薬品は、かなり長持ちしそう。


エクスチェンジの写真。。。。。
進んでないや。。。。


近江高山再び。

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20120108.jpg

 カメラの中に、撮影途中のフィルムが入っているので、今日もまた近江高山へ出かけた。まだ散策していない集落があったので、そこを丹念に歩いて、いいものがないか見ていくことにする。ここは、観光地ではないし、ちょっと買い物したくてもコンビニもない。民家しかない場所。寒いせいか、今日も歩いている人はほとんどいなかった。
今日もグレーカードを撮影して、ミントール現像液のデータ作成を行った。

メトール      0.2g
アスコルビン酸  0.8g
炭酸ソーダ(1水塩) 5g
ミンティア      10粒
総量を1Lとする。

アクロス(EI50)   20度12分

最初の30秒連続攪拌。1分につき4回の攪拌。

ネガを見る限りでは、概ね良好な結果が得られた。
シャドー部の諧調も、-5EVまではなんとか記録されている。
T-MAX100(EI50)は、この処方で次回は10分30秒で現像してみたいと思っている。





次に、4×5用に、エッジ効果の高い処方の試験を行った。


メトール       0.1g
アスコルビン酸   0.4g
炭酸ソーダ(1水塩) 10g
ミンティア      10粒
総量を1Lとする。

アクロス(EI50)   20度15分
T-MAX100(EI50) 20度13分

最初の30秒連続攪拌。1分につき4回の攪拌。

こちらもシャドー部の諧調も、-5EVまではなんとか記録されているがアクロスのベースが、先ほどの処方よりも濃くなっている。


次回はテスト撮影したものを、実際にプリントしてみて、現像時間を微調整したいと思っている。




近江高山

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 午後から、マミヤC330fと、newFM2を持って、近江高山へ出かけてきた。辺りは一面、雪景色。気温が低いので、人はほとんど歩いていない。子供が遊んでいたり、雪かきをしている人がいるくらいだった。ここは、もう亡くなってしまったが、かつて写真を教えてくれた人が、雪が降ると撮影に出かけていた町だ。今日あたり、まだ雪が残っていると思い、1時間ほど車を運転して、この地に到着した。気温が3度ほどで、手袋がないと冷たすぎて三脚を持っているのが苦痛な状態だ。それは予想していたので、防寒対策はしっかりしておいた。でも、それが裏目に出て、2時間ほど歩いているうちに、汗をかいてしまった。

 ここは、古いものがたくさんある。都市部ではほとんど消えてしまった正月らしさも残っている。この日は、ブローニー10枚と35mmを20枚弱撮影した。newFM2を、露出計替わりにしてマミヤCで撮影するスタイルってなかなかいいかも。それにしても、また今日もブローニーが2枚残ってしまったので、また静物写真でも撮ろうか。

ミントール現像液

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20110102.jpg

 撮影途中で3枚ほど残ったフィルムがあったので、静物写真を撮った。撮影している時に玄関のチャイムが鳴り、通販で注文しておいたT-max100が届いた。これで、染色現像液のミントール現像液を試してみたかったからだ。開発者のIsonoさんに、アドバイスいただき次の条件で現像してみた。


処方 

ミンティア(コンビニで入手したお菓子) 5粒
メトール 0.1g
アスコルビン酸 0.5g
炭酸ナトリウム (一水塩)  3g

溶解後600ccとし、溶解後、すぐに使用する。


おっ。久しぶりに、暗室系のブログになってきたな(笑)

T-max100(EI50)でグレーカートを11EV分撮影し、20度で11分現像する。

 まだプリントはしていないけど乾燥中のネガを見た限りでは、シャドー部は概ね良さそうなので、ハイライト部をプリントの状態を見つつ、現像時間の調整を行いたいと思っている。

 それにしてもこの現像液、驚くべきことがいろいろある。まずは、溶解後すぐに使用し使い捨てにするということである。僕のように、自宅から離れた場所に暗室がある場合、前日に現像液を溶解しなくても良いというのは便利だ。保存が効かないということであろうが、どうせすぐに使うので問題はない。それに、使い捨てというのは、毎回、新液を使うということなので、繰り返し精度が高いということになる。

 それから、現像コストがおそろしく安い。こんなに現像主薬の量が少なくってもちゃんと現像出来るのだ。600ccの現像液で、正確に計算していないけど30円くらいではないのだろうか。

 しばらく、この現像液に付き合ってみようと思っている。


元旦

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20120101.jpg

 明けまして、おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。



 午後から時間が出来たので、暗室でプリントをしてみた。ネガ現像をしたまま、いつかバライタでプリントしようと思いつつ放置していた明治村オフ会で撮影した写真と、近所の橋のネガからプリントしてみた。両方とも、9.5×12インチの小四つ切なので、僕のフラットヘッドスキャナでは、印画紙のサイズが大き過ぎてスキャン出来ないので、後日、スキャン用のプリントも作らないといけないな。

 この明治村の窓の写真は、通常の水洗と調色後の水洗の2回の水洗で済んだからいいのだけど、橋の写真はブリーチしたので、3回の水洗が必要となり、暗室作業の大半の時間を水洗に費やすことになった。風呂場でシャワーを使用した水洗なので、放置しておけばいいから、手間はそれほどかからないのだけど。でも、このシャワー水洗は、水洗中にトイレに入ったり、キッチンで洗い物をしたりすると、水圧が下がってシャワーの水量が落ちるので要注意だ。水道メーターの口径の契約を太いものにすると解決するのかもしれないが、そこまですると水道の基本料金が高くなるので、これで我慢することにする。

 しかし、3時間かかって2枚仕上げたのみ。この写真を作るためのワークプリントは、前回のセッションで行っているし、これから乾燥とフラットニングも必要なので、いったい、1枚仕上げるのに、時間をどれだけ費やしているのか。。

 バライタ印画紙で、ブリーチと調色の処理を施すと、とてつもなく時間がかかる作業になる。


 そんなわけで、今年もこんな調子でやっていくので、よろしくお願いします。

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