2011年10月アーカイブ

再挑戦

| コメント(2) | トラックバック(0)
20111029.jpg

 先日のブログにも書いたとおり、水中林の写真を撮るために出かけてきた。今回はちゃんとニューマミヤ6をカヤックに持ち込んだ。この写真があるということは、もちろん、キスデジも持ってきている。カヤックは、常に揺れているので、被写界深度との兼ね合いも考慮しつつ出来るだけ早いシャッタースピードを選んだつもりだけど、ぶれていないか心配だ。

 この日は、写真を撮りながら3時間ほどカヤックツーリングを楽しんだ。上陸して、カヤックをかたずけていると、三脚とカメラバッグを持った人が近づいてきた。その人は、

「写真ですかー?」

と声をかけてきた。カヤックを広げているのに、何で写真なんだよ。と思いつつ、

「写真は夕方になってから撮ります。」

と、答えたら、

「そうでしょ、そうだよね。やっぱり。」

といろいろ、話しかけてきた。彼は琵琶湖の夕日を撮りに来たらしい。確かにここは、夕日を撮りにたくさんのカメラマンが集まる名所なので、2,3時間もしたら、カメラマンでいっぱいになるだろう。カヤックを撤収するのに忙しい僕は、早くどこかへ行ってしまわないかな。と思っていたが、いろいろと話しかけて来る。しまいには、

「今度、一緒にどこかへ撮りに行きませんか?」

と言われたが、嫌だったので適当にお茶を濁しておいた。いつもよりも急いでカヤックの撤収を終えて、さっさと車に乗りその場を離れた。よほど、友達がいない人なのだろうか?

 その後、夕方になって、再度、その場所付近に戻って、さっきの人に会わないように草むらに身を潜め、狙いを定めた場所に三脚を立てる。やはり夕日を撮影するカメラマンでいっぱいだ。僕は、夕日は撮らないので、彼らとはレンズを向ける方角が違うのが幸いしている。カメラを設置して、空の状態が良くなるのを待っていたが、今日は曇ってきてだめそうだ。結局、一枚も撮影することなく三脚をたたんだ。また、そのうちに来ようかな。



恋する静物

| コメント(2) | トラックバック(0)
20111028.jpg
名古屋ボストン美術館で、静物の展覧会が開催されている。セザンヌ、ルノワール、マネ等の絵画も展示されているみたい。

会期が長いので、時間を作って見に行こうと思っている。


水中林

| コメント(2) | トラックバック(0)
20111025.jpg

 この画像は、先週、カヤックに乗っている時に撮影したもの。カヤックに乗る時の機材はキスデジタルしか持たないのだが、この時ばかりは少し後悔した。水上で揺れるカヤックの上からの撮影なので、大判カメラは無理だが、手持ち撮影可能なニューマミヤ6が手元にあったら良かったのにと、残念な気持ちでいっぱいだ。水上では、モノクロ写真向きな被写体はめったにない。カラーの方が断然向いているのだが、それでも、年に何回かはモノクロ写真にすごく向いている被写体と出会う。でも、かなり低い確率なので、フィルムカメラをカヤックに持ち込む余地はない。使用頻度の低い機材を水没させてしまう危険性を抱えながら常に運搬するのは、意味があるとは思えないからだ。

 この場所は、その気になればまた行けるので、次回はニューマミヤ6を持ってまた撮りに行けばいいのだが、湖面の状態が、この時と同じ状態であるとは限らないので、同じ写真が撮れるという保証はない。保証はないし、暗室で印画紙にプリントする過程まで持って行けるかどうかも分からないけど、それでも撮ってみないと始まらないので、そのうちに再挑戦するつもりだ。

20111024.jpg
 暗室で6時間近く作業したのに、思ったような成果は得られなかった。しかしまあ、次回の暗室でやるべき事が見えてきたので、よしとする。

 大判カメラって、メンテナンスや部品の供給っていつまで継続されるんだろうかと一抹の不安を常に抱えている。最後に残るのはやはりリンホフだろうと思い、購入価格を調べるとユーロ安の影響か、以前に比べるとかなり安くなっている。60万弱はするけど。とても気軽に買える価格ではないな。

 テレコンゴー500mmって、あまり使う機会がないので、今まで気がつかなかったけど、すごくシャープな描写だ。ニッコールのM300mmF9もかなりシャープな描写をするけど、テッサータイプだからかな。
 こんなにいい感じで写るのなら、コンゴーの引き伸ばしレンズもいいのだろうか。

 
 夕方、散歩をしていると、近所に形のおもしろい工場(町工場)小屋がたくさんあるのに気がついた。これを撮ると楽しそう。ただ、大判カメラ一式を持って数キロの距離を散歩するわけにはいかないし、工場の建物の前で長時間、三脚を立てて撮影していると怪しまれるので、ここは35mmのカメラとズームの組み合わせで望みたいところである。単焦点ではなくズームを選択するのは、撮影位置が限られている場所があるし、35mmフィルムを使うので暗室でのトリミングを極力避けたいからだ。

 最近は日が落ちるのが早く、帰宅したら既に暗いので、休日の夕方に散歩をしながら撮ろうと思う。100ftフィルムが消費出来ずにいたので、ちょうどいい。


20111020.jpg
 例によって例のごとく、また琵琶湖へ出かけた。ここは、マイケル・ケンナも撮影している場所である。彼も、この位置に三脚を立てているはずだ。そもそも、周囲は深い草むらなので、この場所にしか三脚を設置できない。

 この場所は、以前にも来たことがあるが、その時は脚立を持っていなかったので撮影を断念した。月日が過ぎるのは早いもので、それから2年くらいの歳月が経過して、再チャレンジしたといった次第である。

 今日のお題のスペックの限界であるが、見てのとおり、ハスキー3段をとことんまで伸ばしている。それにレンズは、タチハラフィルスタンド4×5で使用できる最長のテレコンゴー500mmを装着している。

 おまけに、日中はカヤックに乗って、写真正面に写っている島へ渡っていたので、体力的にもスペックの限界だったりする。

ここは、日没後のわずかな時間が撮影の勝負時なので、シャッタースピードは遅い。今日の撮影では、1秒から8秒くらいの露光時間だ。三脚は最大に伸ばしているし、レンズは500mmなので、ぶれていないか心配だ。

 どーか。ぶれていませんよーに。





後日談。。。。。。。。

現像した結果、ぶれてはいなかった。でも少しイメージサークルから外れていた。F64まで絞ったのに。このレンズ、イメージサークルがぎりぎりなのを忘れていた。イメージサークルもスペックの限界だった。



フェルメール

| コメント(0) | トラックバック(0)
 少し前に、京都市美術館で、「フェルメールからのラブレター展」を見た。「手紙を読む青衣の女」「手紙を書く女」「手紙を書く女と召使」の3点の展示があった。今回は、1時間待ちで入館することが出来た。館内は混雑していたが、絵の前を通過して、一瞥して観覧は終わりというわけでもなく、絵画のすぐ前に立って、見ることが出来た。フェルメールは、寡作な作家だったのか、現存しているのは37点しかないらしい。日本では人気があるのか、過去に何度かフェルメールの作品は、やってきているようだ。



20111016.jpg たまたまテレビの深夜放送で、「真珠の耳飾の少女」という映画をやっていた。これは、あの有名な「真珠の耳飾の少女(または青いターバンの少女)」をモチーフとした、フィクションであるが、当時のオランダの街の風景が、とても美しい映像で表現されている。

 作品中、カメラオブスキュラが登場していた。さすがに、印画紙に定着させることが出来るようになったのは19世紀に入ってからなので、それよりも200年も前のフェルメールの時代では、暗箱内に投影される像を見ていたに過ぎないのだろうが、それでも2次元で映像として存在するので構図決定するための有益な道具であったに違いない。

 この映画はお勧めだ。


 

秋雨来たりなば

| コメント(0) | トラックバック(0)
20111015.jpg

 雨の日は撮影に行けず、カヤックにも乗れないので、少しプリントしてみたいネガがあったけど、印画紙現像液がなかったので、パピトールを溶解した。粉末の現像液を溶解直後に使用するのは気が引けるので、今日は暗室には入らない。その辺りが粉末現像液の不便なところであるが、それでも、僕はパピトールを使い続ける。

 4×5のシートフィルムのファイルが、いっぱいになったので、不要なネガを捨てることにした。撮影や現像を明らかに失敗したネガでプリントすることはない。それなら、新たに現像を終えたネガを収納した方がいい。撮影や現像がうまく出来ていなくても、子供の写真は捨てづらいので、保管しておいた。ある意味、自分の周囲の出来事の記録は作品等よりよほど重要だということだろう。

 この画像は、NECのLife touch note に付属しているカメラで撮影した。予想通りの画質だ。もちろん、予想通りに期待出来ないという意味だが。。
 まあ、付属カメラなんて、こんなものだ。ある意味、それはそれでいい。もし、このカメラがすごかったら、カメラの専用機なんて必要なくなってしまうのだから。

オフ会とネガ現像

| コメント(4) | トラックバック(0)

 10月10日は、tokyo-photo.netのオフ会だった。場所は、愛知県犬山市の明治村。この日は、さすがに晴れの特異日の10月10日だけあって、天気に恵まれた。でも、真夏ほど暑くはないので、写真を撮るにはいい時期だ。観光シーズンでもあり、客が多く撮りにくいのではあるが。

 

 参加メンバー3人と、会話を楽しみつつ撮影しながら明治村を一周した。ここは、かなり広いので、重い機材を持ち運ぶと肩がこる。元々、この明治村は、灌漑用の入鹿池のほとりの森林を切り開いて建設されたようで、周囲は雑木林になっていて、森林浴気分も味わえるので気分が良い。

 

 この日は、ブローニーとシートフィルムを合わせて、15枚ほど撮影した。

 

 まずは、シートフィルムだけを現像してみた。ISEのフィルムハンガーで、前浴なしで4枚同時に現像した。撮影中、フィルムホルダーがバッグの中で、意図せず、引き蓋がずれていたようで、一枚、光線かぶりしているものがあった。今回は、久しぶりの撮影だったため、機材の扱いをぞんざいにしていたかもしれない。もしかしたら、ロールフィルムホルダーで撮影したブローニーも、ちょっと危ないような気がする。まあ、そのうち現像すれば分かることなんだけど。いつも、詰めが甘いところで台無しにしてしまっている。

 

 ネガ現像について、以前は、前浴をしたり最少攪拌したりしていた。いろいろ試してみても、ムラが出たり、気泡が発生したり、うまくいかないことが多かった。大量に現像するというリスクから逃げるために、シートフィルムを一枚一枚現像していて、効率の悪い手法でやっていた。時間がかかり過ぎて、嫌になることもあった。

 

 最近は、現像液も公式処方に戻し、前浴もせず、攪拌も通常攪拌にし、同時に4枚現像しても、ムラなく現像出来るようになってきた。以前の方が、ずっと努力をしていたはずなのにうまく出来なかったのは、なぜなんだろうかと思う。

 

 でも、それに反比例して、撮影意欲は以前の方が高かった。どんどん撮影してどんどん失敗していた。現像を終えた後、空のフィルムホルダーにフィルムを12枚装てんした。何となく、フィルムの箱を見ると、期限が今年の夏で切れていた。まあ、大丈夫だけど。以前は、メインフィルムが有効期限を越すことなんかなかったのに。

管理人について

このアーカイブについて

このページには、2011年10月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2011年9月です。

次のアーカイブは2011年11月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

最近のコメント

アーカイブ

Creative Commons License
このブログはクリエイティブ・コモンズでライセンスされています。
  • 累計
  • 今日
  • 昨日