若狭湾へ出かけた。敦賀から27号線を通り、162号線に入った。162号線は、小さな漁村がいくつも点在しているようなルートである。起点は京都市内の西大路五条からなので、京都に住んでいた学生時代は、162号線の北山杉の木立を駆け抜け、小浜市に至るという気持ちの良いルートをツーリングしたものだった。今回は京都からではなく、敦賀から入っていった。
午前中から出かけたのだが、撮影したいと思う場所がなかなか見つからずに、コンクリートの桟橋に心惹かれ、3時くらいに小浜市の犬熊という漁村へ辿り着いた。ここで、日没まで過ごした。誰もいない浜辺に、犬が勝手に散歩している。海は透明度が高くとてもきれいだった。
干してある大根を撮影していると、近所の年配の女性に声をかけられた。「写真を撮っているのか?」といういつものパターンの内容である。少し話をしていたら、京都の三千院へ紅葉を見に行って来た帰りらしい。
しばらくして、今度は地元の漁師さんとおぼしき方が、「それって、骨董品!?」と、話しかけてきたので、「最新式の木製カメラですよ。」と答えた。
辺りが暗くなりかけたが、集落の中も歩いてみた。10分もあればくまなく歩けてしまう。ほとんどの家が民宿を営んでいる。軒先にカレイの干物が干してあったりもする。
またいつかここは来よう。
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