2008年6月アーカイブ

 記憶が薄れないうちに、メモ程度の文章で、書き留めておこうと思う。

 コタ・キナバルは、マレーシア・サバ州の州都で、ボルネオ島(カリマンタン島)の北西部に位置する。「コタ」は、街という意味。「キナバル」は、キナバル山(標高4101m)のことである。日本で言えば、富士裾野市みたいなのかな。

 日本からは、僕の住んでいる岐阜からだと、中部国際空港から香港経由でコタキナバルへ向かった。
香港までが4時間、香港からコタ・キナバル空港までが3時間ちょっと。

 コタ・キナバルは、中心市街地はそれほど広くないので、徒歩で全て見て周る事ができる。ただし、南国なだけに、日中の陽射しはかなり強いので、昼近くは散策するのはかなり厳しい。僕の場合、午前中と夕方に散策する時間を割き、日中はビーチの木陰で過ごしたり、昼寝して過ごした。

 とにかく人がたくさんいて、あちこちに市場がある。海岸通りには、フィリピノマーケットとセントラルマーケットがある。フィリピノマーケットは、ヤシの実ジュースやマンゴー等のフルーツ、工芸品、乾物等が所狭しと売っていた。ヤシの実を割ってもらってジュースを飲んでみたが、こんなに大量の水分がヤシの実にあるとは思わなかった。この国には冷蔵庫があまり普及していないのか、冷えているわけではなかったのが、残念だ。マンゴーは6個で日本円で300円くらいで買えた。
 工芸品のある店では、店の軒先に古いミシンがたくさん置いてあって、縫製の作業をしている人がいた。どの店先も、ミシンで作業をしているのは男性だった。もちろん日本で主流の電動ミシンではなく、機械式のものである。結局、カメラでもそうだが、機械式のものは長く使えるのだろうな。

 セントラルマーケットは、ここもフルーツや雑貨を扱っていた。店の人を観察していると、店の横で歯を磨いていたり、ヤシの実がたくさん置いてある机の上で昼寝をしていりするのだ。日本では、働く場と生活の場は別れている事がほとんどであるが、マーケットの人たちはそうではないらしい。仕事しながら、昼寝して生活の用も足しているみたいだ。

 コタ・キナバルには、ビーチは存在しない。ビーチに行くには、ボートに乗って15分くらいの島(5つの島がある)へ行くか、空港のあるタンジュンアルという街(隣町なのでタクシーで15分くらい)しかない。
 僕は、ボートでマヌカン島へ渡った。珊瑚の海だけど透明度は今ひとつだった。サイパンやグアムの海の方がきれいだと思う。桟橋の周囲にはたくさん魚が泳いでいた。
 
 物価は、当然だが日本よりも安い。例えば、コカコーラなら一缶50円くらいで買える。水道水は飲めないため、ミネラルウオーターを買う必要があるが、1.5Lのペットボトルでで40円弱で買える。

 食べるものには、困らない。あちこちに食堂があるし、パン屋もある。どこも、おいしそうなので、困ってしまう。しかも、値段も安いのだ。ミーゴレン(ヤキソバ)やナシゴレン(チャーハン)が、僕は好きで、よく食べた。家族3人で600円もあれば、お腹いっぱい食べることが出来る。

 日本人は、まったく見なかった。そもそも、コタ・キナバル自体にあまり来ないのか、僕の行く場所とは違うルートで周っているのかは分からないが、旅行中、見かけることはなかった。西洋人も少ない。韓国系、中国系の旅行者が多いように思える。

 この国は、イスラム圏なので、酒をどこでも気軽に飲めるわけではない。地元の人が行くような食堂には酒は置いていない。スーパーにも冷やした酒は売っていなかった。宗教上、飲まないのだろう。

 他民族国家ではあるが、イスラム教徒が多いためか、頭にスカーフを巻いている女性が多い。頭のスカーフ以外の服装はジーンズであったり、カジュアルな感じの人もいるが、正装で街を歩いている女性も多い。若くっても正装をしている人もたくさんいた。正装は長袖なんだけど、暑くはないのだろうか。強い陽射を防ぐことが出来るから、意外にいいのかも。

 ここには、水上で生活をするバジャウ族がいる。これがまたとてもフォトジェニックな場所なのだ。僕は、コタ・キナバルから、車で40分くらいのトゥアランという街に行った。ここだけはどうしても自力では行けなかったので、オプショナルツアーを申し込んだ。ツアーなので、自由に滞在時間を設定できるわけではなく、ほんの短時間しか滞在出来なかったのはとても残念だ。ここでは、ブローニーを2本ほど消費した。どこの国へ行ってもそうだが、日本人価格はかなり高額に設定されているが、ここでも日本語ガイドが付くツアーはとても高いので、英語ガイドのツアーを申し込んだ。僕は、英語は全くと言っていいほど苦手なのだが、現地に行ければそれでいいと思った。そのツアーでは、焼き物(陶器)工房へ行ったが、きれいな水色が気に入ったので、そこでは1000円くらいの花瓶を買った。職人が一個ずつ、彫刻等で彫っている姿が印象的だった。

 僕が見てきたコタ・キナバルのアウトラインは、こんな感じかな。戦時中は、日本軍が占領していたらしいけど、当時の日本はよくも、こんな遠くまで遠征に来たもんだと思った。今回の旅行は、あまりフィルムは消費しなかったなあ。ブローニー4本と135を4本くらい。現地での写真の話は、また別のエントリーにしよう。

コタキナバル

 明日からコタキバルへ行く。機材は悩んだ末、やっぱりニューマミヤ6とT2にした。他は記念写真用のデジカメとスポットメーターと、三脚。
 ギリギリまで悩んだせいか、ブローニーのプレストが手元に12本しかない。仕方がないので、アクロスを5本ほど持っていこうと思う。これでフィルムは足りるだろう。

 プレスト135の100ftがあるので、今回はキス3で撮ろうと思っていたけど、最近、小フォーマットはほとんど使わないため、画質面で不満が出るだろうと思い、ニューマミヤ6にした。ハンドリングは、キス3の方がいいんだけどね。バシバシ撮れるし。

 コタキナバル、いったいどんなところなんだろうか。

春先の琵琶湖

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20080612.jpg

 

タチハラ4×5Ⅱ ニッコールM300mm 320TX フォルテ ポリウオームトーンプラス


 練習のつもりでプリントしてみた。次回の本番は、レンブラントを使いちゃんと調色もしようと思う。
 このニッコールM300mmも、320TXも、どうも僕の好みじゃないなあと思いつつしばらく使っていたけど、今回の写真で、

「あれ!?意外にイケルじゃん。」

と、再評価することが出来た。

 

デジカメ

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 久しぶりに、僕が所有する唯一のデジカメであるキヤノンパワーショットA70を取り出してみたら、壊れていた。電池の残量不足なのかと思い、新しい電池に替えたけど、やっぱりだめだった。このカメラ、中古で買って5年くらい使ったものである。年数を考えても、そろそろ寿命なのかもしれない。

 6月はアメリカからホームステイのお客さんが来るし、月末にはコタキナバルへ行くので、記録用のカメラは欠かせない。

 僕にとって、デジカメに求めるスペックは次のとおりだ。

・単三電池使用
・音声付き動画が取れること


 この2点だけである。画素数なんて、300万画素もあれば十分だし、手ブレ補正や顔認識も必要ない。あまり心がときめかない買い物なので、詳しく調べる意欲もない。やはり無難なところで、パワーショット系にしようと思う。それにしても、この手のカメラは5年前に比べると、かなり安くなった。何もこだわりがない人であれば、1万円前後で、十分なカメラを買うことが出来てしまう。

 ぼくのように、5年も使うような客は、メーカーにとっては儲からない客なんだろうねえ。それに比べると、フィルムカメラは、なんて寿命が長いのだろう。

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