2007年9月アーカイブ

カメラバッグ

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 大判カメラをどうやって運搬するのがいいか、今まで、いろいろ試したみたけど、やっぱりリュックで運ぶのが、僕の撮影スタイルには向いていそうだ。

 ショルダーバッグは、小型カメラや、中判RFなんかだといいけど、とても大判カメラには使えない。アルミバッグは、車の周辺に限定するならいいけど、これを担いで、何キロも歩くのは無理がある。カートで運ぶにも、砂浜や石ころの多いところだと、事実上無理。そんなわけで、リュックという選択肢が唯一無二の選択肢となる。僕はカメラ用のリュックは持っていなかったので、モンベルのハイキング用リュックにインナーケースを入れて、何度か使ってみた。琵琶湖岸を10キロくらい歩いてみたけど、問題なさそうだ。しかし、やはりカメラ用でないため、かなり使い勝手が悪い。

 そんなわけで、各社のカタログを、にらめっこして、ハクバのフォトリュックMを買う事にした。ブランドイメージ的には、ロープロが、格好いいなあって思ったけど、いかんせん高すぎる。

 このフォトリュックMは、量販店で何度もさわった事がある。しかし、実際にカメラやレンズを収納して、背負ってみないと、最終的には、どうなのか分からない。しかし、店に、大判カメラ一式を持ち込んで、あれこれいじるわけにも、いかない。カメラバッグは、使ってみるまで、それがどうなのかは分からないので、賭けの部分はある。

 カメラ、レンズを収納してみると、なんと、タチハラにぴったりのサイズであった。これには、さすがに驚いた。しかし、三脚をリュックにくっつけて歩くのは無理そうだ。重量があるので、肩にかなり負担がかかってしまう。三脚は、手に持って歩くしかないだろうなあって思っている。カーボン三脚なら、いいかもしれないけど、大判カメラでカーボン三脚っていうのも、どうかと思うしなあ。父親がカーボン三脚を持っているので、試してみようかとは思うけど。


長良川の酔っ払い

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 琵琶湖へ撮影に行こうと思ったけど、あいにく曇り気味で、空の状態が写真向きではなかったので、琵琶湖は断念した。以前から狙っているシーンがあるんだけど、雲がとても大切なので、条件が悪い時は諦めた方が良い。

 琵琶湖は、諦めたけど、どこかへ写真を撮りに行きたいという思いがあったので、岐阜市の長良川温泉へ向かった。車に折りたたみ自転車を積んで、バックパックにマミヤC330fの撮影セットを入れた。到着後、最初に向かったのは、鵜飼観覧船の乗船所であった。時刻は3時頃だったので、鵜飼の観光客はいなかったけど、船頭さんらしき人達は、船の周囲でちらほらと働いておられるようだ。

 あまり撮りたいと思うようなシーンではなかったけど、取りあえずカメラを三脚にセットしてあっちこっちをファインダー越しに眺めていたところ、一人の船頭さんらしき人に、声をかけられた。

「それ、古いカメラ使ってるねえ。僕も、昔、マミヤのC33を使っていたんだよ。今は、RZで風景撮っているんだけどね。三脚はハスキーの3段使っているよ。」

どうやら、写真趣味の船頭さんらしい。しかし、風景写真でRZって、もしかして、ほとんど歩かずに撮るってことじゃないの。どうせなら、木製暗箱の6×9の方が軽いだろうに。って思ったけど、余計なことは言わずに、適当に聞き流した。もちろん、僕が大判使っていることとなんかは言わない。

しばらくすると、長良川温泉の宿泊客(自分でそうやって言っていた。)の酔っ払いのおじさんが、僕たちに近づいてきた。この酔っ払いおじさんは、写真趣味家ではないと思うが、いろいろ話かけてくる。

「何のシャッターチャンス待ってるの?」
「何かいいもん見える?」

とか、かなり鬱陶しいのだ。そもそも、僕は酔っ払いが大嫌いだ。
僕が、「あんたはもう、迷惑なんだよ。」っていうのがそれと分かるような感じで、適当に相槌をうっていたけど、退散する様子もなく、僕の反応が悪いので、おもしろくないせいか、その酔っ払いおじさんは、先ほどからいる船頭さんと話をし始めた。

酔っ払いおじさん「ここって、写真になるような、良いアングルあるの?」

船頭さん「そうだねえ。橋の上から川に向かって撮ると、鵜飼観覧船が真上から撮れるからおもしろいよ。」

僕(そんなもん、撮りたくないって。)

酔っ払いおじさん「でも、今は船の往来がないね。」

船頭さん「そりゃあ、鵜飼は夜のものだから、6時くらいにならないとだめだよ。」

僕(鵜飼なんだから、当たり前だろ。)

酔っ払いおじさん「へー。そりゃいいこと聞いたね。これで、今日の撮影はばっちりだね。いいかい?6時だってさ。橋の上から撮るんだよ。」

酔っ払いおじさん <バンバンって僕の背中をたたく。>

僕(何で、そんな事言われなくっちゃならないんだよっ。人の背中、たたくなよっ。ムキっ。)

僕「いや。でも、今日はこれから雨が降る予定だから、その時間はだめですよ。」
  (ふん。天気がどうであろうとそういうのは、撮らないけどね。)

酔っ払いおじさん「えー。この空模様で、雨なんて降らないよ。」

僕(西の空、真っ暗じゃないか、降るんだよっ)


そんな出来事があったため、すっかり心が乱れてしまい、鵜飼船発着所では、一枚も撮らずに退散した。その後、橋を渡り、対岸の長良川温泉の川沿いを散策する。こちら側には、鵜匠さんの家もあったりして、その日の夜の鵜飼の準備をしていた。

結局、僕は、船を係留させるためのロープを、金属製の朽ちたハシゴと絡めて撮影した。その一枚を撮り終わった頃に、雷鳴が轟いた。急いで、カメラをしまいこみ、自転車に乗って一目散に車に向かった。
自転車を、折りたたみ、車に乗り込んだら雨が降ってきた。それは、5時頃だった。


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